[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正の一攫千金穴馬ドリル「良馬場なら順当!重い芝なら荒れる」

[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正の一攫千金穴馬ドリル「良馬場なら順当!重い芝なら荒れる」

2016/10/20

[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正の一攫千金穴馬ドリル「良馬場なら順当!重い芝なら荒れる」

菊花賞は「高速馬場」ならスプリンターの血が重要なレース。昨年の勝ち馬キタサンブラックは母父サクラバクシンオー。ご存じスプリンター血統です。2着のリアルスティールも母父ストームキャット。こちらもスプリンター種牡馬で、400メートル競走(クオーターホース)の種馬にもなった馬。そして母系は名マイラーのミエスクの一族。

レコード決着だった一昨年の勝ち馬トーホウジャッカルも母父がスプリント適性の高いアンブライドルズソング。姉は芝1200メートルの重賞勝ち馬トーホウアマポーラです。

昨年、キタサンブラックは母父サクラバクシンオーと、血統に無知な人でもわかりやすいスプリンターだったため話題になりましたが、実はトーホウジャッカルがレコードタイムで勝った時に「高速馬場の菊花賞はスプリンターの血が重要」だと証明されていました。

菊花賞の舞台である京都の芝は、高速馬場になると道中の追走スピードが重要になる舞台。重厚な血統馬は追走するのに疲れてしまうのです。

サトノダイヤモンドの母系は快速血統。母父オーペンはスプリンターですし、母のマルペンサは高速馬場のアルゼンチンで活躍した馬。高速馬場になればカタイです。ただ、不思議なことに、この手の馬はレース前に血統的な距離不安がささやかれないんですけどね。本来はキタサンブラックやリアルスティールと同じぐらいのスピード血統なのですが‥‥。

神戸新聞杯2着のミッキーロケットも菊花賞なら高速馬場のほうがベターな血統です。

重い芝のほうが有利なのはディーマジェスティ。菊花賞は重い芝になれば、いわゆる「タフな血統」が本領を発揮します。ゴールドシップが勝った12年のレース上がりは36.1秒と重い馬場。5番人気2着のスカイディグニティは父がブライアンズタイム。ディーマジェスティの母父。

13年も上がり36.1秒と重い馬場。勝ったエピファネイアは父がロベルト系でディーマジェスティの母父と同系。母母父サドラーズウェルズはディーマジェスティの母母父と同じ。3着バンデも英国ダービー馬のオーソライズド、兄のドクターディーノも欧州の芝2400メートルGⅠ勝ち馬です。

今年の菊花賞は良馬場なら順当。重い芝のほうが荒れそうです。

 

◆プロフィール 亀谷敬正(かめたに・たかまさ)テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HPはhttp://www.k-beam.com 推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。近著「重賞ビーム2015」(KADOKAWA/エンターブレイン)が好評発売中。