[伊吹雅也の競馬予想ブログ]伊吹雅也の2億円馬券研究所「V条件を全てクリアしたのは3頭」

9月11日から10月16日までに発売されたＷＩＮ５（計7回）のうち、対象レースの総組み合わせ数が50万通りを超えたのはわずか1回だけでした。今週末10月30日も特別登録の段階で天皇賞のフルゲート割れが確定していますし、ＷＩＮ１～５の出走頭数しだいでは再び総組み合わせ数が少ない回になりそう。比較的的中させやすい一方、極端な低額配当決着となる可能性も高まりますから、購入点数に注意しましょう。

ＷＩＮ４のカシオペアSは、傾向からもわかるとおり、4歳以下の若い馬を重視したい一戦。また、前年か同年にJRA、かつ1800メートル以上の重賞で3着以内となった経験のない馬は、12年以降〈0 0 4 32〉と連対例がありません。さらに、馬番が9～18番だった馬は12年以降〈0 0 0 23〉。出走頭数が多くなるようであれば、外寄りの枠に入った馬を思い切って軽視したいところです。

ＷＩＮ５の天皇賞・秋も馬齢がポイント。6歳以上の馬は評価を下げるべきだと思います。

また、前走が毎日王冠、かつ前走3着以内だった馬を除くと、前年か同年にJRA、かつ2000～2500メートルのＧⅠで5着以内となった経験がない馬は11年以降〈0 0 0 41〉。毎日王冠や2200メートル前後のＧⅠで好走してきた馬を重視すべきでしょう。

なお、前年か同年に東京の重賞かオープン特別を勝った経験がなかった馬は、11年以降〈2 0 1 51〉といまひとつ。コース適性にも注目したいところです。

特別登録を行った馬のうち、前述の条件を全てクリアしているのはアンビシャス、リアルスティール、ルージュバックだけ。上積みを期待できそうなアンビシャス、コース替わりがプラスに働きそうなリアルスティールは特に楽しみです。

◆プロフィール 伊吹雅也（いぶき・まさや）「ＪＲＡホームページ」「グリーンチャンネル」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。新刊｢ウルトラ回収率2016─2017｣（ガイドワークス）が好評発売中。