[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「近況良好ミッキークイーン◎」

[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「近況良好ミッキークイーン◎」

2016/11/10

[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「近況良好ミッキークイーン◎」

筆者が競馬を覚え始めた頃は「消長の波が激しい牝馬」という格言のようなものがあって、近況が悪くても突然好走するし、好走続きでも突然凡走するから気をつけろという教えであった。

しかし実際にはどうだろう。好走続きの馬が突然凡走するのは牡牝関係なしにある話だが、近況がよくない牝馬が突然好走するケースはごくマレというのが実感ではないか。経験則として、凡走が長く続いた牝馬に手を出してはいけない。

例えばメイショウマンボは3年前のこのレースの勝ち馬で、あの時の強さはハンパないものだったとしても、今の雰囲気ではそれは望めない。「気持ちが走るほうに向かなくなった牝馬を買ってはいけない」というのが、現代流の格言になると思う。

タッチングスピーチの取捨は非常に難しい。3戦凡走が続いた原因は、牡馬との戦いに打ちのめされた結果で、馬自身もかなりへこんだはずだ。下手をするとそのまま存在感を失ってしまいかねないピンチだったが、サッと放牧に出して4カ月半のアクセントをつけたのがスパイシー。厩舎も「すっかりリフレッシュして帰ってきた」と明るい表情に変わり、しかも今回は世界一のライアン・ムーア騎手が騎乗。この名前だけで押さえなければいけなくなった。

昨年の覇者マリアライトはもちろん有力だが、前走オールカマーの5着が気になる。牝馬は突然凡走し、それが続いてしまうケースが多いわけで、1番人気だけに、それだけで嫌ってもいい。あくまでも押さえ。

主力で買いたいのは、昨秋の秋華賞1、2着馬。ミッキークイーンとクイーンズリングだ。京都のGⅠ好走歴というのは大事で、しかも近況も良好。同じように、今年の秋華賞で勝ちに等しい競馬をしたパールコードも主力に次ぐ存在として注目できる。

いちおう、ミッキークイーンを本命視。今春はマイルを2戦して、連続2着だったが、オークス馬だけに2200メートルを嫌うこともない。ただし、クイーンズリングの逆転も十分。前走の勝ち方もよかったし、鞍上がルメールというのも心強い。