[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正の一攫千金穴馬ドリル「「朝日杯FS」で〝不気味〟な2頭」

[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正の一攫千金穴馬ドリル「「朝日杯FS」で〝不気味〟な2頭」

2016/12/15

[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正の一攫千金穴馬ドリル「「朝日杯FS」で〝不気味〟な2頭」

朝日杯FSが桜花賞と同じ阪神芝外回りコースで行われるようになって3年目。血統もクラシックに直結するレースになりました。

一昨年は、1頭しか出走していなかったディープインパクト産駒のダノンプラチナが1人気に支持され、単勝460円で順当に優勝。昨年は、ディープ産駒の出走はなし。2頭しか出走していなかったキングカメハメハ産駒のリオンディーズとエアスピネルが1、2人気で1、2着。クラシック血統の人気上位馬が出てくれば、そのまま順当に力を発揮するレースです。

ただし、このレースで連対したクラシック血統馬は、肝心のクラシックでは連対していません。

特に「2歳戦の重賞で高いパフォーマンスを出しすぎると、本番でお釣りがなくなる」という傾向が出ていますし、それを意識する陣営が増えたために、クラシック血統馬は2歳GⅠには出走させない傾向になっているようです。

しかし、今年はディープ産駒が複数エントリー。クリアザトラックは母父がフレンチデピュティ。2、3歳限定GⅠにも複数の勝ち馬を出していて、NHKマイルC勝ち馬も複数出しているように、若駒限定のマイルGⅠに強い種馬です。

管理するのは、昨年の当レースでもリオンディーズを優勝させ、ダービーにも優勝実績がある角居調教師。馬主は今年のダービーも優勝した、ダービーを最も知っている金子真人ホールディングス。「あえて」出走させてくるのですから不気味です。

そして、今年はサトノアレス、サングレーザーもディープ産駒。後者の母父デインヒルは2歳GⅠでも世界的に結果を出している体力豊富な種馬です。

サトノアレスを管理するのは藤沢和雄調教師。この原稿を書いている段階では結果はわかりませんが、今年は牝馬の2歳GⅠでも1、2人気に支持されるであろうソウルスターリングを送り込んでいます。ちなみに、同馬もデインヒルの血を持つ馬。藤沢調教師は「ディープは晩成」という名言を残し、ディープ産駒を若い時から大きなレースに出すことを極力避けているようにも見られますが、「あえて」出してくるのは、また不気味ですね。

ディープ軍団以外では、レッドアンシェルは母系にストームキャットとシルヴァーホーク。いずれも2歳GⅠに強い血統です。


◆プロフィール 亀谷敬正(かめたに・たかまさ)テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HPはhttp://www.k-beam.com 推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。近著「重賞ビーム2015」(KADOKAWA/エンターブレイン)が好評発売中。