川奈まり子 ナマ搾りインタビュー100%H果汁」Vol.2 「AV出演者や業界への差別や偏見もなくしていきたい」

AV女優

川奈まり子 ナマ搾りインタビュー100%H果汁」Vol.2 「AV出演者や業界への差別や偏見もなくしていきたい」

2016/12/28

川奈まり子 ナマ搾りインタビュー100%H果汁」Vol.2 「AV出演者や業界への差別や偏見もなくしていきたい」

本連載も今回で最終回。ラストを飾るのは、あの熟女のカリスマ。〝現役時代〟を振り返るとともに、昨今の出演強要問題、AVの未来について語ってもらった。


-当時と比べて今のAV女優って違います?

まり子 賢い人が多いですよね。常識的な、ちゃんとした人が多いです。私の頃は笑っちゃうほど非常識な人も多かったですから。

-どんな〝非常識女優〟がいました?

まり子 共演した単体女優さんは、撮影現場で朝イチにお風呂に入っちゃうんです。それも2時間! 汗が引くまで撮りたくないとダダをこねて、撮影が始まらない(笑)。お姫様扱いしないと働かないような人が多かった気がしますね。

-今じゃ考えられない!

まり子 かくいう私も撮影の途中であきれて帰ったことがありますよ。

-え!? まさか姐さんにも〝前科〟が?

まり子 ありますよ〜。あるメーカーで「アナルソーセージ工場」の話を撮ったんですけど‥‥。

-ソレ、絶対にV○Rでしょ(笑)。

まり子 実際にお尻の穴からソーセージをひり出すシーンがあって、台本を読んだ時点で「これはできないと思うので、別の方法も考えてくださいね」って伝えていたんです。でも監督さんは「できるはずだ」って譲らない。ADさんが身代わりになったりして、これはもうダメだと(笑)。

-ダハハ、ソーセージ強要問題!

まり子 それ以外にもいろいろ不手際があったので、イメージシーンだけ撮って帰りました。旦那に聞いた話では、男優さんに足を舐められたことに腹を立てて帰った女優さんもいたそうです。

-足を舐めただけで!

まり子 台本にもきちんと書いてあったのに、「まさかくるぶしより下を舐めるとは思わなかった!」って怒られたんですって(笑)。

-そんな業界のウラも表も知る姐さんが「AVAN」を立ち上げたのは大きなニュースになりました。

まり子 最初にはっきり申し上げたいのは、AV女優は出演業者であって、セックスワーカーではないという点。受け取るギャラはあくまで出演報酬であって、決してセックスの対価ではなく、恥じることではない。それを踏まえて、AV女優の人権を守るための団体を設立したんです。

-業界も変わったなぁ〜とつくづく感じますよ。

まり子 昔と違って、皆さん自分から応募してくる時代ですからね。ただ、特に若い子の中には「出ている時は楽しかったけど、辞めてから不安になって‥‥」というパターンが顕著ですね。AVANとしても、そうした過去の作品の扱いを含めて、AV出演者のセカンドキャリア支援に取り組んでいきたいと思っています。

-まさにAV女優の駆け込み寺ですね。

まり子 当面は出演強要などの被害をゼロにするのが目標ですけど、それ以外にも性病検査を安く受けるための仕組みを考えるなど、ある種の組合として機能できればいいと思っています。

-まさかこんな形で〝カムバック〟するとは‥‥。

まり子 今回強要問題をクローズアップした人権団体に言わせると「AV業界は悪だ、だから入っちゃダメ」なんです。私たちはそういったAV出演者や業界への差別や偏見もなくしていきたい。差別があるからダマしてデビューさせようとするヤカラが出たり、出演者の権利を軽んじる風潮が生じるわけで、今回の強要問題が収束してもまた同じような事件が起きますから。私たちはAV女優やAV男優が安心して仕事ができる環境を作りたいんです。

*出演女優にとってもファンにとっても魅力的なAV業界であり続けてほしい。そんな願いを込めつつ、永らくのご愛読に感謝です!


◆プロフィール 川奈まり子(かわな・まりこ)身長、スリーサイズは非公開 1967年11月9日生まれ。49歳。
1999年AVデビュー。2004年の引退まで400本以上の作品に出演し、AV界に「美熟女」というジャンルを築き上げる。現在は作家・コラムニストとして活躍。今年7月にAV実演家のための第三者機関AVANを設立。一児の母。


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