[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正の一攫千金穴馬ドリル「「共同通信杯」はタイセイSに注目」

この時期（1〜2月のDコース）に行われる東京芝1800メートルの3歳限定戦は「スピード指向」「内有利」という明確な傾向が出ています。

まず、前走の距離経験は「マイル組が有利」です。

15年〜今年の1月29日現在、当コースの3歳限定戦は全部で19レース。このうち前走芝1600メートルに出走していた馬の連対率は21%、複勝的中率は33%。前走1800メートル出走馬の連対率は15%、複勝的中率は22%。2000メートル組の連対率は11%、複勝率は14%。最も優秀なのは芝1600メートル出走組。「スピード指向」が強い傾向にあります。

なお、6人気以内の人気馬に限定した場合も1600メートル組が最も優秀です。複勝的中率は71%。単勝回収率144%、複勝回収率150%。1800メートル組は複勝的中率48%、回収率83%。2000メートル組は27%。回収率65%と段階的に成績が下降します。

また、この時期の芝1800メートルはＤコース。Dコースのコーナーの形状は「内有利」です。

1、2番ゲートの複勝的中率は37%! 回収率も117%とプラス収支です。一方、12番より外の馬番は全て的中率15%以下。回収率も60%以下。1、2人気に支持された馬も8頭いましたが、未勝利です。

7番より「内の枠」で前走は「1600メートル」に出走という2つのポジティブファクターをそろえた馬を買えば儲かるほど、競馬は単純ではない‥‥と思ったんですが、単純に複勝回収率は2年連続でプラス収支。

今年の開幕週に行われたセントポーリア賞も該当馬は2頭。7人気のエトルディーニュが2着。5人気のジュンバリアスが3着でした。

共同通信杯はタイセイスターリーが馬の傾向的には買いですね。

前走芝1600メートル（シンザン記念2着）に出走。兄は芝のマイルＧⅠ勝ち馬のミッキーアイル。昨年の共同通信杯もタイセイスターリーの父と同じマンハッタンカフェ産駒イモータルが5人気で2着。イモータルはその後、重賞で馬券になったことがないので、このレースに向いていたのでしょう。あとはオッズと枠順がポイントです。

仮に共同通信杯が馬券的につまらなくとも、先の傾向を利用して、他のレースで儲けましょう。

◆プロフィール 亀谷敬正（かめたに・たかまさ）テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HPはhttp://www.k-beam.com 推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。近著「重賞ビーム2017」（KADOKAWA）が好評発売中。