[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「中京巧者Rファルクス中心!」

[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「中京巧者Rファルクス中心!」

2017/03/23

[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「中京巧者Rファルクス中心!」

15年に電撃引退した藤田伸二元騎手が、現役復帰を目指していると一部マスコミが伝えた。免許試験のハードルが高いJRAへの復帰は現実的ではないはずだが、彼が目指すのはホッカイドウ競馬だという報道。実現すれば、夏の函館、札幌の開催に、地方からの遠征騎手として藤田騎手の懐かしい騎乗姿を見ることができるようになるかもしれない。

馬を自在に操る技術の高さに関しては「あんなにうまいヤツは、世界にもそうはいない」と、あの武豊騎手が言うほどの腕達者。辞めたことを後悔しているのかとも読めるが、この気変わりはファンにとっては歓迎だろう。まだ45歳。欧米なら、何度でも引退して、何度でもカムバックしている年齢だ。

藤田騎手で思い出すのは、99年に高松宮記念を勝ったマサラッキについての解説だ。「この馬はコーナーワークのうまさでここまでこれた馬だからね。小回りの中京なら能力の3割増し。最内をこするように回ってこれるのは強みだよ。ただし、中山みたいな力がいるコースに行ったら3割引きさ」

ストンと喉を通るような名解説だった。今は中京もコーナーワークが重視される競馬場でなくなってしまったのが残念ではある。

それでも中京巧者という馬は確かに存在する。今回のメンバーならレッドファルクスがそれだ。ダート馬かもと思われていた時に、CBC賞を快勝し、その勢いで中山のスプリンターズSを制覇。芝の勝ち鞍は4つで、スプリンターズS以外は全て中京。しかも3戦3勝なのだから、ただごとではない。3カ月ぶりだが、ここに狙いをしぼっての臨戦過程。鞍上がミルコ・デムーロというのも心強い。中心視して当然だ。

フィエロも、中京は4戦3勝。8歳になっての初の1200メートルだが、末脚勝負なら割り引き材料にはなるまい。コース実績は裏切らない。

シュウジは、本来、本命でここに出てくるはずの実績馬。前走があまりにもだらしなかっただけに、ガッカリの度合いも激しいが、この馬も中京は3戦2勝。見直して妙味。

メラグラーナは、まだ格下感がぬぐえない。勢いは一番でも疑ってかかる余地がある。