[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正の一攫千金穴馬ドリル「今の中京に合うのはシュウジとフィエロ」

[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正の一攫千金穴馬ドリル「今の中京に合うのはシュウジとフィエロ」

2017/03/23

[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正の一攫千金穴馬ドリル「今の中京に合うのはシュウジとフィエロ」

直線が長く、ゴール前に坂が作られた新・中京競馬場が誕生したのは2012年。新装直後の中京芝は「時計のかかるタフなコース」でしたが、昨年あたりから路盤に変化が。直線でスピードを発揮できる「高速コース」となりつつあります。

その主な原因は3つ。まず、12年の新装当時は路盤の土が緩かったのですが、年を経るにつれ路盤(土)が締まってきたようです。

また、JRAの馬場は馬場造園課という、その名のとおりコースの造園をする課があります。新装当初の造園課の偉い人は「なるべく土を耕しましょう」という方針だったよう。

ただでさえ、新装時は路盤が緩いのですが、人為的に路盤を耕す機械などを使ってさらに軟らかくされていたので、新装当初は相当にタフな馬場でした。

そして昨年、中京の馬場造園課は、管理する偉い人が代わりました。開催中に水をまいたり、開催が始まる前に路盤を耕すなどで軟らかくする作業は、造園課の偉い人のサジ加減も重要。新しい偉い人は、今のところ、従来よりは軟らかくしない方針のようです。

こうした要因が重なり、昨年の高松宮記念当日は1分6秒台の超速レコードが出る馬場に。さらに昨年の夏、直線の路盤に排水溝を設置。路盤から水が抜けやすくなるため、直線は上がりタイムが出やすい馬場となりました。

こうして「高速仕様」になった現在の中京競馬で好調な血統はキングマンボ。そして、ストームキャット系やダンチヒ系など、1200メートル適性の高いノーザンダンサー系です。

1分7秒前半の決着の場合、後方に構えたり、外を回しすぎると時計面で間に合いませんので、インコースにいることも重要になります。

シュウジは昨年の当レース勝ち馬ビッグアーサーに近いタイプ。ビッグアーサーの父は芝1200メートルGⅠ勝ち馬のサクラバクシンオーで母父がキングマンボ。シュウジの母父もキングマンボ。父はJRAの芝1200メートルGⅠ勝ち馬キンシャサノキセキです。

フィエロは昨年2着のミッキーアイルに近い血統。父はどちらもディープインパクト。母父はどちらもダンチヒ、デインヒルの系統。高速馬場の場合は、内枠そのものも有利ですが、2頭ともに内枠のほうが自身の能力を発揮させやすいでしょう。

 

◆プロフィール 亀谷敬正(かめたに・たかまさ)テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HPはhttp://www.k-beam.com 推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。近著「重賞ビーム2017」(KADOKAWA)が好評発売中。