[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「スワーヴリチャードを再評価」

[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「スワーヴリチャードを再評価」

2017/05/25

[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「スワーヴリチャードを再評価」

皐月賞当日は非常に特殊な馬場状態だったようだ。前週の開催がまとまった降雨の影響で重たい馬場になり、当週は週初めから一転して降水量ゼロ。雨が降らなかったことで芝の丈が伸びず、少々の散水ではカチカチに乾いた路盤の硬さがほぐれるまでいかない。前週酷使した内ラチ沿いの馬場が特に硬くなり、見た目は土が見えるほど荒れているのに、そこを通った先行馬が止まらなかった。

そういう状態での皐月賞だったので、一見コンディションがよさそうな外を回った人気馬がことごとく飛んでしまった。そういう分析が成立していそうだ。

勝ったアルアインは3コーナーで手応えが怪しくなったため、インでジッとしているしかなかったのが結果的に大正解。2着のペルシアンナイトも、インをしつこく狙ったミルコ・デムーロの好騎乗に導かれたものだし、3着のダンビュライトも、4コーナーであえて仕掛けをワンテンポ遅らせたのがゴール前の伸びにつながったという。

つまり、この上位馬たちがダービーでそのまま上位に来る確率は非常に低い。皐月賞の結果をあえて軽視して予想を組み立てる作戦もありだと思う。

実際、1番人気に支持されるのはアドミラブルだろうという大方の観測。ダービー馬を1頭も出したことがない、青葉賞の勝ち馬が高く評価されるのだから、混迷の深さが読み取れる。

ミルコが皐月賞2着馬を蹴ってこちらに乗るというのも、大きな材料には違いない。しかし、忘れてはならないのは初戦の9着はノド鳴りの影響だったということ。手術が成功しての3連勝は強い内容だが、こうした手術の効果はいつ切れるかわからないということも覚えておかなければいけない。この人気は敬遠する手もあろう。

馬場が一変することでもう一度評価したいのがスワーヴリチャードだ。皐月賞は大外を回って、しかもぎこちない右回りの走り。それでもコンマ4秒差なら巻き返し十分。

カデナも、皐月賞の内容を度外視すれば当然買える馬。馬体減がなければ好走必至か。4頭出しの池江勢では、サトノアーサーにフレッシュな魅力。末脚は確実で単の可能性も。

他ではレイデオロ、ダンビュライト、ウインブライト、ペルシアンナイト。いちおうスワーヴリチャード中心で買うが、混戦の見立てに逆らう気は起きない。