[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正の一攫千金穴馬ドリル「重い馬場になればレイデオロが有利」

[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正の一攫千金穴馬ドリル「重い馬場になればレイデオロが有利」

2017/05/25

[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正の一攫千金穴馬ドリル「重い馬場になればレイデオロが有利」

競馬は農業スポーツですから、種(血)を育むノウハウが人によって、年々確立されてゆくもの。これは日本に限らず世界の大レースの基本的な仕組みです。

JRAの頂点レース、日本ダービー。昨年の1〜3着は全てディープインパクト産駒。さらに1、2着はともにノーザンファーム生産馬。母馬の血統も1、2着はソックリ。勝ったマカヒキと2着のサトノダイヤモンドは、どちらもアルゼンチン由来の母系。母系に「南米のサンデーサイレンス」とも呼ばれる名血サザンヘイローを持つ馬です。

マカヒキの母父フレンチデピュティ、サトノダイヤモンドの母父ダンチヒ系は、いずれも1200メートル適性の高いノーザンダンサー系。直線で末脚を伸ばすことが得意なディープ産駒の中でも、さらに母系にダンチヒ系、ストームバード系、ラストタイクーン、カーリアンといった芝1200メートルや1600メートルの高速決着に強いスピード型ノーザンダンサー系が強化された馬が走る! このノウハウは、すでに確立されているのです。

今年のダービーで、まさに昨年の1、2着のコピーとも言える馬がサトノアーサー。父はディープインパクト。母父はダンチヒ系で、世界のスプリント競走でも最高レベルのオセアニアで結果を出すリダウスチョイス。生産はノーザンファームで、昨年2着したサトノダイヤモンドと同じオーナーです。

ノウハウといえば、今年はハーツクライ産駒の3歳馬育成技術も、いよいよ本格的に成熟した年。思えばハーツクライはキングカメハメハが勝ったダービーで上がり最速の2着。自身もダービーでダービー馬に匹敵する能力を発揮した馬ですし、産駒のワンアンドオンリーも、すでにダービーで優勝しています。

ハーツクライ産駒スワーヴリチャードの母父はファピアノ系。ダービーのポイントでもある「南米」で結果を出したスピード系統。さらに母父の母父系カロの系統は日本の芝1200メートル、東京2400メートルでも結果を出す系統です。

また「ダービーは運のいい馬が勝つ」とは昔からよく言われていますが、1、2枠を引いた馬が圧倒的に有利なレース。枠順にも注目しましょう。

ただし、雨が降って重い芝になれば、有利な血統は変わります。レイデオロは雨が降ったほうが相対的に有利な血統です。


◆プロフィール 亀谷敬正(かめたに・たかまさ)テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HPはhttp://www.k-beam.com 推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。近著「重賞ビーム2017」(KADOKAWA)が好評発売中。