[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「キタサンブラックは力が違う」

[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「キタサンブラックは力が違う」

2017/06/22

[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「キタサンブラックは力が違う」

宝塚記念のファン投票の歴代最高得票数を獲得したというキタサンブラック。以前は競馬場に備え付けの投票用紙に頼っていたものが、最近はネットで気軽に参加できるようになったことが大きいとも言えるが、オーナー人気、騎手の人気も加味されての圧倒的な支持の高さは、まさに稀有な存在。夏のグランプリだけに頭数はそろわないが、キタサンブラックがいるだけで盛り上がりを欠く心配はなさそうだ。

究極のハイペースで展開した天皇賞・春のあとは、さすがに疲れが出たというキタサンブラックだが、短期放牧を挟んですっかり回復している。この体力のすごさも歴史に語り継がれることだろう。

セオリーで言えば、天皇賞・春を使った馬たちは勝ち馬も含めて全部疑ってかかるべきところなのだが、それ以外の路線から来た馬たちとは力の隔たりがあるのも否定できない。平凡だが、キタサンブラック中心の見立てを崩すわけにはいかない。

天皇賞・春で3番人気に支持されたシャケトラは、キタサンブラックに1秒2離されて9着に終わったが、この馬の回復も早い。今回手綱を取るルメール騎手が1週前の追い切りに騎乗して、「非常にフレッシュな状態」と太鼓判。キャリア7戦という浅さは逆に魅力で、逆転の可能性も秘めた対抗のシルシを進呈。ルメールのソツのなさは武豊騎手にとっても脅威なはずだ。

天皇賞・春を使わなかった組なら、やっぱりサトノクラウン。「見えない疲れ」という怪しげな敗因が語られるような事態となった時には、この馬が突き抜けているのかもしれない。

シュヴァルグランは、前走の3200メートルが最適の距離だったはずで、2200メートルで多少の割り引き。

ミッキークイーンは、前走の敗因が陣営もつかめないままだが、走っていないだけに反動はなさそう。これも天皇賞組がそろって凡走した時は、一気の浮上があっても驚けない。

ゴールドアクターの扱いは難しい。中山が大得意な馬という思い込みがあり、その中山で2戦続けて凡退した時点で個人的には大きく割り引いているのだが、調教は相変わらず元気がいい。