疾風！ボートレース「安定した実力！鈴木を狙い撃つ」

　埼玉の鈴木賢一はちょうど20年前の93年11月、戸田でデビューを飾ったが、その頃はまったく勝てず、10カ月後の94年9月まで1勝もできなかった。選手生命を危ぶむ声も高かったが、地元戸田の水面で猛練習を積み上げ、現在の安定した実力を身につけた。気がつけば13期、もう6年半にわたって連続A1級である。

　当然、地元戸田の水面状況、エンジン整備、プロペラ調整のポイントは熟知していて、今年も1月埼玉選手権、2月周年記念、5月GW開催と計26走して1着10本、2着5本。2連対率57.7％、勝率7.04の好成績を残してきた。

　1着10本のうち最も印象が強く、配当的にも強烈だったのは、2月18日の周年記念第3R。あの時、鈴木は5コースから猛ダッシュ一発、大峯豊、秋山広一、岡崎恭裕、菊地孝平の4艇をもののみごとにまくり差し、2着・茅原悠紀で2連単1万720円。3着・大峯で3連単5万2310円の主役に躍り出た。

　その鈴木が6月1日（土）～4日（火）の「戸田一般戦」に出場する。なんと今年4度目の戸田参戦だが、今回のメンバーは笠原亮、中野次郎、中里英夫、山田竜一ら4日開催とは思えないほど層が厚い。人気は必ず分散する。ズバリ、狙い撃ち一本にかけてみたい。

　なお、鈴木の次走地は6月11日～16日の「若松一般戦」となっている。

◆ボートレース評論家　水上周