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ビデオ・ザ・ワールドが見た“AV30年盛衰史”(3)裏ビデオ記事で当局から警告 | アサ芸風俗

ビデオ・ザ・ワールドが見た“AV30年盛衰史”(3)裏ビデオ記事で当局から警告

ビデオ・ザ・ワールドが見た“AV30年盛衰史”(3)裏ビデオ記事で当局から警告

2013/06/06

ビデオ・ザ・ワールドが見た“AV30年盛衰史”(3)裏ビデオ記事で当局から警告

 AVには、実用性の部分と、映像作品としての一面もある。その点、あくまでもAVを映像作品として扱うのが「ワールド」の姿勢だった。その裏には、創刊当初から広告があまり入らないという媒体の特性もあった。しかし、広告が少ないのを逆手に取って、人気企画を次々と生み出していった。特に裏ビデオや無修整作品に関しては、実用性を意識していた編集方針で、読者のハートをつかんだ。

「もともと、ワールドは広告が入らないから、自由に裏ビデオの記事も扱えた。やっぱり裏はオナニーのためにあるものだから、どれがいちばんヌケるかという観点でレビューしてもらいました。逆に言うと、オナニーしたいなら、裏を見るべきだということですよ」(前出・中沢)

 皮肉なことに、長年「ワールド」を支えていたのは、その実用的な裏ビデオの記事だった。中沢氏が舞台裏を明かす。

「裏の記事を読むために買っていた読者は多かったと思います。たぶん6~7割は、そういう読者でしょうね。他に裏を一生懸命扱う雑誌は少なかったですから」

 歌舞伎町などの裏ビデオ店では、「ワールド」の裏ビデオの記事が貼り出してあったり、カタログ代わりに置かれていたりもしていた。中沢氏もそうした事情は、重々承知していた。

「AVを借りたり買ったりする時に参考にはならないけれど、裏を買う時の参考にはなったということでしょう。実は、警視庁から裏ビデオを紹介するのは、(わいせつ物頒布等の罪の)幇助になるよと警告を受けたこともあるんです。裏ビデオ屋を摘発すると、いつも店に『ワールド』が置いてあるから(笑)。その影響で、数号だけ裏の記事を載せなかったこともあったんです」

◆フリーライター 安田理央