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[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「勝ちに拘るジェンティル陣営」 | アサ芸風俗

[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「勝ちに拘るジェンティル陣営」

[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「勝ちに拘るジェンティル陣営」

2013/06/20

[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「勝ちに拘るジェンティル陣営」

 ブックメーカー(私設の賭け業者)が馬券の売り上げの過半数を占めるのが欧州の競馬事情。国が免許を交付して営業を認めており、特に盛んな英国やアイルランドでは、繁華街に行けば苦もなく何軒かの店を探し当てることができる。競馬だけでなく、サッカー、ゴルフなどのメジャーなプロスポーツはもちろん、マラソンやビリヤードのトーナメントでさえ賭けの対象。果てはロイヤルベイビーの性別にもオッズがついていたりするのだ。

 日本の胴元(いちばん大きいのはもちろんJRAだ)は、売り上げによって払い戻しが変動する方式で統一されているが、ブックメーカーは違う。レースの何カ月も前に独自のオッズを発表して投票を募り、買った時点で的中オッズが保証されるシステム。その代わり、実際に出走しなかったとしても、賭け金は返金されない。早く買えばおいしい配当がつくが、リスクも多いというわけだ。

 10月6日に行われる凱旋門賞の単勝オッズは早くから発表されていて、日本のオルフェーヴルが6倍で1番人気。ジェンティルドンナは11倍で4番人気、キズナも15倍(英国大手、ウイリアムヒル社)としっかり有力馬としてマークされている。どんな情報網を持っているのかは知らないが、このオッズが適正でないと会社の存亡に関わるわけで、我々も参考にしないわけにはいかない。買いたい、と思う人もいそうだが、日本からインターネットで参加するのはどうやら国内法に触れるらしい。どうしても、という人はヨーロッパに旅行して購入するしかない。

 この宝塚記念は、その結果によってブックメーカーの凱旋門賞オッズも変動する、そういう意味では全世界が注目する大一番だ。いわゆる「4強」からオルフェーヴルが欠けて「3強」になったが、それぞれが強い決意でここに臨んでおり、すごいレースが見られそうだ。

 その中でもジェンティルドンナ陣営の熱さに心を引かれる。凱旋門賞参戦は既成事実とされているように報道されているが、「ここで負けていたら行く意味がありますか?」がスタッフの決意。もちろん、最終的な出否を決めるのはオーナーサイドだが、「胸を張って行くために、勝つ」の心意気はまぶしいほどだ。

 断然1番人気になったはずのオルフェーヴル回避は痛いが、ジェンティルドンナの1着で買えば、馬単、3連単の妙味は決して小さくない。