[水戸正晴の競馬予想ブログ]サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「軽斤量の牝馬勢は要注意」 ツイート 2013/06/27 今週は福島で「ラジオNIKKEI賞」が行われる。過去5年で1番人気が連対したのは昨年のみ。一方、中京の「CBC賞」も1番人気が連対したのは一昨年だけ。両重賞ともハンデ戦とあって、穴狙いが正解か。 福島開幕週のメインは、ラジオNIKKEI賞。ハンデ戦になって8回目を迎えるが、毎度書いてきているように、この時期の3歳馬は日々心身ともに成長している段階。それをこれまでの実績を主にしてのハンデ戦は多少、無理筋だと思っている。良績を重ねてきた馬は、それだけ能力が高い証しでもあるが、急激に地力強化する馬も多く(特にキャリアが浅い馬)、それを見破ることは簡単ではない。よってまことに難解な一戦と言わざるをえない。 実際、ハンデ戦になってから1番人気馬が勝ったことはない。2着にふんばったのも昨年の1回のみ。定量戦に戻せとは言わないが、この馬こそと食指を動かしたところで、スルリと肩透かしを食ってしまうレースと覚悟すべきである。 顔ぶれを見てみよう。クラシック戦線で活躍した馬もいれば、ここにきて伸してきた馬もいる。良血馬も多く、各馬の能力に大きな開きがあるとは思いにくい。しかも小回りコースでの1800メートル。やはりハンデがポイントになろうか。 再び言うが、何とも難解。悩むが、最も期待を寄せてみたいのは、シンネンだ。連勝したあとにスプリングSに挑んだが、9着と敗退。しかし、これは関東圏で初めての競馬。長距離輸送が応えたのか体重8キロ減。それがためにパドックでは落ち着きを欠き、イレ込む始末。だからだろう、出遅れてしまった。続く前走の京都新聞杯は体重がちょっと戻っただけ。完調とは言いがたかった。 しかし、そんな状態で、前々走は勝ったロゴタイプとコンマ7秒差。前走はキズナにコンマ4秒差の4着だったのだ。周知のとおりロゴタイプは皐月賞馬に、キズナはダービーを制した。本調子になかったことを思えば、シンネンの力量は推して知るべしだろう。 その京都新聞杯後は、ここに目標を置いて短期放牧でリフレッシュ。じっくりと乗り込んできており、調整に抜かりはない。1週前の追い切りも軽快かつリズミカル。体重が元に戻って張りのある馬体を誇っている。ならば好勝負必至と見ていいのではないか。逃げることも可能で先行力があり、好位で立ち回れる器用さもある。小回り福島のこの距離はピッタリの脚質ではないか。 そして肝心のハンデは、恐らく53キロ。重くても54キロ止まりだろう。53キロでの勝ち馬、2着馬はともに1頭で、54キロではそれぞれ3頭、2頭である。つまりハンデ54キロ前後の馬が最も連対を果たすということだ。 また同馬は、これからの活躍を見込んでよい良血でもある。ジャングルポケット(ダービー、JC)を筆頭に、プレシジョニスト(GIBCスプリント)、ストークアンドレイ(函館2歳S)、ウェッジショット(GIフューチュリティS)など活躍馬が近親、一族にいるからだ。 こうした血の背景に加えて、この梅雨時。道悪になった場合、プラスアルファも見込めそうなのだ。走りっぷり、血統(母系)から上手と判断できる馬。晴雨にかかわらず中心視したい。 相手の筆頭は、同じステイゴールド産駒のケイアイチョウサン。前走は7着と期待を裏切ったが、少し重め残りの状態。自慢の末脚が不発に終わったのもしかたあるまい。が、この中間は順調そのもの。京成杯僅差3着の実績があるだけにハンデを課せられそうだが、変わり身があっていい。 あとは、ダイワストリーム、ナンシーシャインの牝馬勢は要注意。両馬とも小器用で平坦コースは合っており、牝馬だけにハンデも軽いはず。“一発”があっていい。 タグ: ラジオNIKKEI賞,水戸正晴,競馬,週刊アサヒ芸能 2013年 7/4号 エリア選択 北海道 青森 岩手 宮城 秋田 山形 福島 茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 東京 神奈川 新潟 富山 石川 福井 山梨 長野 岐阜 静岡 愛知 三重 滋賀 京都 大阪 兵庫 奈良 和歌山 鳥取 島根 岡山 広島 山口 徳島 香川 愛媛 高知 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄 韓国 [茨城県] [奈良県] [鹿児島県] [東京都] [岩手県] [岐阜県] [沖縄県] [山形県] [静岡県] [東京都]
今週は福島で「ラジオNIKKEI賞」が行われる。過去5年で1番人気が連対したのは昨年のみ。一方、中京の「CBC賞」も1番人気が連対したのは一昨年だけ。両重賞ともハンデ戦とあって、穴狙いが正解か。
福島開幕週のメインは、ラジオNIKKEI賞。ハンデ戦になって8回目を迎えるが、毎度書いてきているように、この時期の3歳馬は日々心身ともに成長している段階。それをこれまでの実績を主にしてのハンデ戦は多少、無理筋だと思っている。良績を重ねてきた馬は、それだけ能力が高い証しでもあるが、急激に地力強化する馬も多く(特にキャリアが浅い馬)、それを見破ることは簡単ではない。よってまことに難解な一戦と言わざるをえない。
実際、ハンデ戦になってから1番人気馬が勝ったことはない。2着にふんばったのも昨年の1回のみ。定量戦に戻せとは言わないが、この馬こそと食指を動かしたところで、スルリと肩透かしを食ってしまうレースと覚悟すべきである。
顔ぶれを見てみよう。クラシック戦線で活躍した馬もいれば、ここにきて伸してきた馬もいる。良血馬も多く、各馬の能力に大きな開きがあるとは思いにくい。しかも小回りコースでの1800メートル。やはりハンデがポイントになろうか。
再び言うが、何とも難解。悩むが、最も期待を寄せてみたいのは、シンネンだ。連勝したあとにスプリングSに挑んだが、9着と敗退。しかし、これは関東圏で初めての競馬。長距離輸送が応えたのか体重8キロ減。それがためにパドックでは落ち着きを欠き、イレ込む始末。だからだろう、出遅れてしまった。続く前走の京都新聞杯は体重がちょっと戻っただけ。完調とは言いがたかった。
しかし、そんな状態で、前々走は勝ったロゴタイプとコンマ7秒差。前走はキズナにコンマ4秒差の4着だったのだ。周知のとおりロゴタイプは皐月賞馬に、キズナはダービーを制した。本調子になかったことを思えば、シンネンの力量は推して知るべしだろう。
その京都新聞杯後は、ここに目標を置いて短期放牧でリフレッシュ。じっくりと乗り込んできており、調整に抜かりはない。1週前の追い切りも軽快かつリズミカル。体重が元に戻って張りのある馬体を誇っている。ならば好勝負必至と見ていいのではないか。逃げることも可能で先行力があり、好位で立ち回れる器用さもある。小回り福島のこの距離はピッタリの脚質ではないか。
そして肝心のハンデは、恐らく53キロ。重くても54キロ止まりだろう。53キロでの勝ち馬、2着馬はともに1頭で、54キロではそれぞれ3頭、2頭である。つまりハンデ54キロ前後の馬が最も連対を果たすということだ。
また同馬は、これからの活躍を見込んでよい良血でもある。ジャングルポケット(ダービー、JC)を筆頭に、プレシジョニスト(GIBCスプリント)、ストークアンドレイ(函館2歳S)、ウェッジショット(GIフューチュリティS)など活躍馬が近親、一族にいるからだ。
こうした血の背景に加えて、この梅雨時。道悪になった場合、プラスアルファも見込めそうなのだ。走りっぷり、血統(母系)から上手と判断できる馬。晴雨にかかわらず中心視したい。
相手の筆頭は、同じステイゴールド産駒のケイアイチョウサン。前走は7着と期待を裏切ったが、少し重め残りの状態。自慢の末脚が不発に終わったのもしかたあるまい。が、この中間は順調そのもの。京成杯僅差3着の実績があるだけにハンデを課せられそうだが、変わり身があっていい。
あとは、ダイワストリーム、ナンシーシャインの牝馬勢は要注意。両馬とも小器用で平坦コースは合っており、牝馬だけにハンデも軽いはず。“一発”があっていい。