テリー伊藤×佐々木心音（２）「エロの勉強のためグラビアを始めた」

テリー　映画の写真集も出てるんだよね。今回の作品は、とにかく全部見えてるというか、カラミも相当激しいけど、こういうのを今までのファンはどう思うの。

佐々木　複雑、と思われる方が多いみたいですね。「カラむ相手がいるから見られない」とか「ストーリーを全部確認したいけど、でもやっぱり見たくない俺の気持ちもわかって」、といったメッセージをよくいただきますね（笑）。

テリー　それに対してはどういうふうに返答するの？

佐々木　「きちんと、今スクリーンで見ないと後悔しますよ」とお伝えします。

テリー　ずっとギリギリで引っ張ってるグラビアアイドルが多すぎるよな。そういうのはどう思う？

佐々木　うーん、やっているほうがそれで満足してるのかな、新しい挑戦をしなくていいのかな、とは思います。

テリー　全部見せたら次の一手がなくなるというのもあるし、今ついているファンがいなくなっちゃうという不安もあるのかな。

佐々木　あるかもしれませんね。アイドルでありたいという人は、私とはまた全然違う感覚でやってるんだろうなと思います。

テリー　心音ちゃんはどんな感覚なの？

佐々木　私は、グラビアはエロを勉強するために始めたので。

テリー　エロの勉強？

佐々木　はい。私はずっと舞台で芝居をやっていたんですけど、色気が足りなさすぎる、と言われて。女性のエロがどういうものか、わからなかったんですね。じゃあ、どうやって勉強しようかなって考えた時、あ、グラビアで勉強できるかな、と思って始めたんです。

テリー　その成果はどうなの？

佐々木　どうやったら男性は性的な魅力を感じてくれるかという部分を、多少は身につけられたかと。

テリー　何を学んだ？

佐々木　日本の女性らしさ、ですかね。控えめさの中に大胆さを持ってるっていうのが、やっぱり好きなのかなっていう。抽象的な言い方ですけど。例えば、嫌がりながらも受け入れるみたいな。恥ずかしがりながら股を広げる（笑）、そんな感じですね。

テリー　ご家族の方はこの映画を見たの？

佐々木　両親は感動して泣いてましたね。

テリー　へぇ。どういうふうに感動してくれたの？

佐々木　うちの父は「日本ではアイドルや女優は脱いだら下火、みたいな風潮があるのはおかしい。海外の有名な女優は全員脱いでるんだ、よくやった」と言ってくれましたね。

テリー　それはそのとおりだよ。マドンナだって脱いでるし、日本ではあの宮沢りえさんだって脱いでるんだから。

佐々木　そうですね。私は寺島しのぶさんが大好きなので、そういう感じになりたいと思ってます。

テリー　確か、お母さんとは音楽ユニットを組んでるんだよね。

佐々木　そうなんです。CO906.（ココロ）っていって、自分たちで作ったオリジナル曲を演奏します。今回の映画やグラビアの世界とは真逆のイメージです。

テリー　お母さんはキーボードをやってらして、お父さんは何やってるの？

佐々木　両親ともミュージシャンなんです。父は今は楽器を貸したり、スタジオ運営とかですね。

テリー　芸能一家なんだ。音楽ユニットにお父さんは入らないの？

佐々木　入らないですねぇ。いちおう両親は離婚してるんです。仲はいいですけどね。2人とも、今の仕事を応援してくれてます。