Warning: Undefined array key "gamble" in /home/kir902116/public_html/asageifuzoku_com/public_html/h/post.php on line 169
山口健治の“江戸”鷹の目診断「小松島記念」 | アサ芸風俗

山口健治の“江戸”鷹の目診断「小松島記念」

山口健治の“江戸”鷹の目診断「小松島記念」

2013/07/04

山口健治の“江戸”鷹の目診断「小松島記念」

 若手選手はGIに出場するだけで成長の糧になり、好勝負を演じるようなら自信につながる。

「小松島記念」(7月4日〈木〉~7日〈日〉)に出走予定のS級S班は、村上義弘岡田征陽の2人。S1には高松宮記念杯3着の伏見俊昭や全日本選抜覇者の平原康多ら実力者がそろうだけに、13年後期の記念初戦にふさわしい4日間になりそうだ。

 デビューから3年、着実にステップアップして今期S1に昇級したのが地元の98期22歳・原田研太朗だ。164センチと小柄でエンジンのかかりが遅い“後掛かり”のジリ脚タイプだが、その分、ゴール前は粘りがある。

 GI初出場だった岸和田宮記念杯で9-1-9-3。「まだまだですけど、勉強になりました」と言いつつも、「2回、確定(板)に入って、ある程度戦える自信が持てました」。礼儀正しい好漢に、おごりはみじんもない。四国待望の本格先行の活躍はシリーズを盛り上げてくれるはずだ。

 さて、並びと展開。西日本は原田─阿竹智史小倉竜二の地元徳島トリオと、S1に戻って好調な水谷好宏に村上義がつける近畿コンビ。さらに小嶋敬二伊藤健詞の石川両者も圏内。東日本は平原─神山雄一郎十文字貴信の関東ラインと南関の新田康仁─林雄一の進出も。北日本はメンバー手薄で伏見はラインの切れ目から、大塚健一郎は近畿の3番手か。

 地元ファンの応援を背に、打鐘前から原田が発進する。動きが激しくなるのは残り1周のホーム。水谷と平原が戦闘開始、間髪いれず、山崎がまくる。

 本命は2段駆けの阿竹。原田がちゅうちょなく行き、ガード役は師匠の小倉。後ろからの仕掛けに合わせて踏み出せるのは何よりのアドバンテージだ。自力ある村上義が対抗だが、「暑くなる。これからですよ」と、この時期を待っていた神山が差のない3番手と見た。

 伏兵は稲毛健太(和歌山・97期)、小松崎大地(福島・99期)、古性優作(大阪・100期)の機動力型3選手。稲毛と小松崎は、原田にS1入りを追い越されたことに奮起してほしい。古性は、同じ自転車種目でもBMX出身。すでにBMXでは日本のトップクラスで、16年リオデジャネイロ五輪出場を目指す二刀流だが、S級初戦のここでまずは結果を出してくれることに期待したい。

◆プロフィール 山口健治(やまぐち・けんじ) 1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。