[水戸正晴の競馬予想ブログ]サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「アフォードの巻き返しも十分」 ツイート 2013/07/25 “新潟名物”アイビスSDは、昨年の覇者パドトロワが人気を背負いそうだが、過去5年で馬券になった1番人気は1頭のみ。枠順にも注目だ。一方、函館で行われるクイーンSは、オールザットジャズに重い印が集まった。 直線のみで競われる芝の1000メートルレース。GIIIアイビスサマーダッシュは、夏の新潟の名物レースでもある。 最有力候補は、むろんのことパドトロワだ。昨年の覇者であり、函館スプリントSを快勝して意気も上がっている。昨年も函館SS(4着)を使ってからの挑戦で、函館競馬場で調整しての直前入厩も同じだ。関係者の思惑どおり順調で、使い込んでいた昨年と違って今夏は休み明け3戦目。ゆったりしたローテーションを考えると、連覇の可能性は大きそうである。 が、違うのは背負う斤量である。昨年の56キロに対して今夏は58キロ。地力、実績を考えれば問題はなさそうだが、電撃の5ハロン戦。ちょっとでも後手を踏もうものなら脚を余して‥‥なんてシーンもなくはない。それが直千競馬であることは知っておくべきだ。 むろんのこと穴党としては、この本命馬を中心視するわけにはいかない。 期待を寄せてみたいのは、エーシンホワイティである。この馬は鋭い末脚が武器。しまい勝負型の馬だけに、直千競馬は本質的に不向きと見られて当然だろう。実際、この直線1000メートルはまだ一度も経験していない。が、イメージとしてそうであっても、意外や直千競馬は合っているのではないか。 この馬の成績をつぶさに見ると、おもしろいことがわかる。芝に限って見るとマイル戦〈0-0-0-5〉、7ハロン戦〈0-3-0-2〉、そして6ハロン戦〈5-2-1-10〉。つまり距離が短くなるにつれ良績を残しているのだ。短距離王だったサクラバクシンオー産駒だけのことはある、と納得がいく。 そして前述したことと矛盾するようだが、直千競馬だからこそ出番があるのではないだろうか。コーナーがある1000メートル競馬なら、どうだろう。エンジンのかかりが遅いのだから、フルに持ち味を発揮できずに脚を余して消化不良の結果に終わる可能性のほうが大きいのではないか。 しかし、直線1000メートルなら、ラスト500メートルに全てを賭けられる。直千競馬は、この馬の持ち味を生かすには格好の舞台と言えまいか。 ここ目標に状態もいい。1週前の追い切りは軽快そのもの。休み明けを2度使われて大幅な良化ぶりを見せていることは明らかだ。前走の函館スプリントSは13着と敗れたが、まだ良化途上の段階。それでいながら勝ち馬との差はコンマ4秒。変わり身を大いに見込んでいいのではないか。GIエリザベス女王杯を勝ったタレンティドガールを祖母に持つ良血。GIIIファルコンSに続く2度目の重賞制覇のチャンスと見た。 逆転候補の筆頭と見たいのは、アフォードだ。この馬も函館SSに出走していて11着。が、勝ち馬とはコンマ4秒差。悪い内容ではなかった。今回は前走と同じ56キロでの競馬。巻き返しは十分にあっていい。 昨年もこのレースに出ていて9着と人気を裏切ったが、この時はオープン入り初戦。ちょっと荷が重かったか。が、その後は使われるたびに地力強化されており、見劣りすることはない。 しかも、この直千競馬は、すでに5戦しているのは強みだ。エーシンホワイティと同じサクラバクシンオーの子で、母の父も豊富なスピードを誇ったゼネラリスト。期待してよさそうだ。 タグ: アイビスSD,クイーンS,水戸正晴,競馬,週刊アサヒ芸能 2013年 8/1号 エリア選択 北海道 青森 岩手 宮城 秋田 山形 福島 茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 東京 神奈川 新潟 富山 石川 福井 山梨 長野 岐阜 静岡 愛知 三重 滋賀 京都 大阪 兵庫 奈良 和歌山 鳥取 島根 岡山 広島 山口 徳島 香川 愛媛 高知 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄 韓国 [北海道] [愛媛県] [岐阜県] [愛媛県] [宮城県] [北海道] [青森県] [富山県] [沖縄県] [千葉県]
“新潟名物”アイビスSDは、昨年の覇者パドトロワが人気を背負いそうだが、過去5年で馬券になった1番人気は1頭のみ。枠順にも注目だ。一方、函館で行われるクイーンSは、オールザットジャズに重い印が集まった。
直線のみで競われる芝の1000メートルレース。GIIIアイビスサマーダッシュは、夏の新潟の名物レースでもある。
最有力候補は、むろんのことパドトロワだ。昨年の覇者であり、函館スプリントSを快勝して意気も上がっている。昨年も函館SS(4着)を使ってからの挑戦で、函館競馬場で調整しての直前入厩も同じだ。関係者の思惑どおり順調で、使い込んでいた昨年と違って今夏は休み明け3戦目。ゆったりしたローテーションを考えると、連覇の可能性は大きそうである。
が、違うのは背負う斤量である。昨年の56キロに対して今夏は58キロ。地力、実績を考えれば問題はなさそうだが、電撃の5ハロン戦。ちょっとでも後手を踏もうものなら脚を余して‥‥なんてシーンもなくはない。それが直千競馬であることは知っておくべきだ。
むろんのこと穴党としては、この本命馬を中心視するわけにはいかない。
期待を寄せてみたいのは、エーシンホワイティである。この馬は鋭い末脚が武器。しまい勝負型の馬だけに、直千競馬は本質的に不向きと見られて当然だろう。実際、この直線1000メートルはまだ一度も経験していない。が、イメージとしてそうであっても、意外や直千競馬は合っているのではないか。
この馬の成績をつぶさに見ると、おもしろいことがわかる。芝に限って見るとマイル戦〈0-0-0-5〉、7ハロン戦〈0-3-0-2〉、そして6ハロン戦〈5-2-1-10〉。つまり距離が短くなるにつれ良績を残しているのだ。短距離王だったサクラバクシンオー産駒だけのことはある、と納得がいく。
そして前述したことと矛盾するようだが、直千競馬だからこそ出番があるのではないだろうか。コーナーがある1000メートル競馬なら、どうだろう。エンジンのかかりが遅いのだから、フルに持ち味を発揮できずに脚を余して消化不良の結果に終わる可能性のほうが大きいのではないか。
しかし、直線1000メートルなら、ラスト500メートルに全てを賭けられる。直千競馬は、この馬の持ち味を生かすには格好の舞台と言えまいか。
ここ目標に状態もいい。1週前の追い切りは軽快そのもの。休み明けを2度使われて大幅な良化ぶりを見せていることは明らかだ。前走の函館スプリントSは13着と敗れたが、まだ良化途上の段階。それでいながら勝ち馬との差はコンマ4秒。変わり身を大いに見込んでいいのではないか。GIエリザベス女王杯を勝ったタレンティドガールを祖母に持つ良血。GIIIファルコンSに続く2度目の重賞制覇のチャンスと見た。
逆転候補の筆頭と見たいのは、アフォードだ。この馬も函館SSに出走していて11着。が、勝ち馬とはコンマ4秒差。悪い内容ではなかった。今回は前走と同じ56キロでの競馬。巻き返しは十分にあっていい。
昨年もこのレースに出ていて9着と人気を裏切ったが、この時はオープン入り初戦。ちょっと荷が重かったか。が、その後は使われるたびに地力強化されており、見劣りすることはない。
しかも、この直千競馬は、すでに5戦しているのは強みだ。エーシンホワイティと同じサクラバクシンオーの子で、母の父も豊富なスピードを誇ったゼネラリスト。期待してよさそうだ。