私は原発風俗嬢(1)現場作業員の間で蔓延する“ドラッグ中毒”の実態 ツイート 2013/07/30 いまだ収束の気配の見えない福島第一原発。現在、約8000人の作業員が勤務していると見られるが、その下半身を支えているのが、“性のナイチンゲール”である「原発風俗嬢」だ。その現場は時に“癒やしの現場”となり、時に“修羅場”ともなる。そんな、彼女たちの封印された2年間の軌跡を追った。 全国の18の都道府県で働いた経験を持つ亜衣(32)。原発事故直後、風俗バブルに沸く福島で一稼ぎしたというが、あえて過酷な現場に飛び込んだ理由とは何だったのか──。福島県出身の作家・酒井あゆみ氏がその本音を聞いた。* 亜衣とは、東京で会った。現在、東京のマンションで暮らす彼女は、東北の出身。複数の街を拠点に、全国の風俗で稼ぎ回る日々を送っている。しかし、原発事故から2年がたった今もなお、「全国でいちばん稼げるのは福島」と言い切った。「また、福島に働きに行くんです。やっぱり保証が高いし、お客さんも、そんなに癖がない人が多いから‥‥」 しかし、彼女の証言はあまりにも生々しいものだった。複数の作業員が、大麻や覚醒剤などのドラッグに手を染めているというものだった。昨年も大半は福島で働いた。「これまでついた作業員の人は‥‥自己申告で自分から作業員だと言った人だけでも、30人は軽くいましたね。ただ、プレイでは癖がないんですけど、彼らは別なことで困る時が多いですね。ええ、“ドラッグ”をやってる方が他県と比べて多い印象がありますね。原発作業員に限っても、やたらと鼻をグスグスさせている人だったり、出張先のホテルの部屋に入ったら変なニオイがして、帰る頃には私までハイ状態に。ドライバーの人に大麻だと指摘されたことも‥‥ヤバイですね」 目鼻だちがハッキリしていて、女優の鈴木杏樹似の亜衣。細身ながらも胸が大きく男好きするスタイルは、洋服の上からでもわかる。ただ、こうした“クスリ”を常用するには、それなりの“理由”があると、亜衣は話す。「前にすごく印象に残る人がいたんですね。ある作業員の人が『怖い‥‥』って接客中に急に泣きだしたんです。私の胸に顔を埋めて『ギューッ』と抱き締めながら。私が背中をそっとなでると大声で泣き叫び、小刻みに震え始めました。最初は、気づかなかったんですけど、ドラッグの影響もあったんでしょうね。突然、『オレ、死んじゃうんかな、死んじゃうんかな』って‥‥。あまりにもかわいそうで、いたたまれなくなりましたね。あまりにもかわいそうで、本番は御法度のデリヘルなんですが、思わずサセてあげようかと思ったくらいです。まぁ、誰でもプラス1万で本番は許すんですけどね(笑)。 それで、わかったんです。戦場の兵士さんとか、現場に行く前に覚醒剤とかを使って、恐怖心をなくすって聞いたことがあって‥‥。それから、そういう人(ドラッグを使用している作業員)に当たっても、昔のようにあんまり怒りを感じないというか、かわいそうになりますね。世間では悪いとされているクスリでも、いいのか悪いのか微妙になってますね‥‥」 亜衣自身は、ドラッグにはまったく興味がない。しかし、福島という土地は、彼女にとって生まれ故郷と同じ東北地方であるものの、あくまで「出稼ぎの場」という意識が強い。「私も同じ東北人なんですけど、やっぱり地元が違うと他人事としか思えなくて。作業員でも、世間で言うようないい人ばっかりじゃないですよ。中には『俺は月に100万以上の給料が出とんねん』って、ずっといばりちらしている人もいますね。地方に行くと一日の保証が高かったり、他の女の子のレベルが低かったりして働きやすいんです。原発、放射能は全然怖くも何ともないです。過去には何度も『殺されるかも』って思ったトラブルもあったし‥‥」 数々の“修羅場”をくぐり抜けた亜衣だからこそ、恐怖におびえながら働き続ける原発作業員たちの“心の闇”を共有できるのかもしれない。 タグ: 福島第一原発,週刊アサヒ芸能 人気記事特集,酒井あゆみ,風俗嬢 エリア選択 北海道 青森 岩手 宮城 秋田 山形 福島 茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 東京 神奈川 新潟 富山 石川 福井 山梨 長野 岐阜 静岡 愛知 三重 滋賀 京都 大阪 兵庫 奈良 和歌山 鳥取 島根 岡山 広島 山口 徳島 香川 愛媛 高知 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄 韓国 [東京都] [和歌山県] [茨城県] [熊本県] [東京都] [静岡県] [香川県] [福井県] [沖縄県] [栃木県]
いまだ収束の気配の見えない福島第一原発。現在、約8000人の作業員が勤務していると見られるが、その下半身を支えているのが、“性のナイチンゲール”である「原発風俗嬢」だ。その現場は時に“癒やしの現場”となり、時に“修羅場”ともなる。そんな、彼女たちの封印された2年間の軌跡を追った。
全国の18の都道府県で働いた経験を持つ亜衣(32)。原発事故直後、風俗バブルに沸く福島で一稼ぎしたというが、あえて過酷な現場に飛び込んだ理由とは何だったのか──。福島県出身の作家・酒井あゆみ氏がその本音を聞いた。
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亜衣とは、東京で会った。現在、東京のマンションで暮らす彼女は、東北の出身。複数の街を拠点に、全国の風俗で稼ぎ回る日々を送っている。しかし、原発事故から2年がたった今もなお、「全国でいちばん稼げるのは福島」と言い切った。
「また、福島に働きに行くんです。やっぱり保証が高いし、お客さんも、そんなに癖がない人が多いから‥‥」
しかし、彼女の証言はあまりにも生々しいものだった。複数の作業員が、大麻や覚醒剤などのドラッグに手を染めているというものだった。昨年も大半は福島で働いた。
「これまでついた作業員の人は‥‥自己申告で自分から作業員だと言った人だけでも、30人は軽くいましたね。ただ、プレイでは癖がないんですけど、彼らは別なことで困る時が多いですね。ええ、“ドラッグ”をやってる方が他県と比べて多い印象がありますね。原発作業員に限っても、やたらと鼻をグスグスさせている人だったり、出張先のホテルの部屋に入ったら変なニオイがして、帰る頃には私までハイ状態に。ドライバーの人に大麻だと指摘されたことも‥‥ヤバイですね」
目鼻だちがハッキリしていて、女優の鈴木杏樹似の亜衣。細身ながらも胸が大きく男好きするスタイルは、洋服の上からでもわかる。ただ、こうした“クスリ”を常用するには、それなりの“理由”があると、亜衣は話す。
「前にすごく印象に残る人がいたんですね。ある作業員の人が『怖い‥‥』って接客中に急に泣きだしたんです。私の胸に顔を埋めて『ギューッ』と抱き締めながら。私が背中をそっとなでると大声で泣き叫び、小刻みに震え始めました。最初は、気づかなかったんですけど、ドラッグの影響もあったんでしょうね。突然、『オレ、死んじゃうんかな、死んじゃうんかな』って‥‥。あまりにもかわいそうで、いたたまれなくなりましたね。あまりにもかわいそうで、本番は御法度のデリヘルなんですが、思わずサセてあげようかと思ったくらいです。まぁ、誰でもプラス1万で本番は許すんですけどね(笑)。
それで、わかったんです。戦場の兵士さんとか、現場に行く前に覚醒剤とかを使って、恐怖心をなくすって聞いたことがあって‥‥。それから、そういう人(ドラッグを使用している作業員)に当たっても、昔のようにあんまり怒りを感じないというか、かわいそうになりますね。世間では悪いとされているクスリでも、いいのか悪いのか微妙になってますね‥‥」
亜衣自身は、ドラッグにはまったく興味がない。しかし、福島という土地は、彼女にとって生まれ故郷と同じ東北地方であるものの、あくまで「出稼ぎの場」という意識が強い。
「私も同じ東北人なんですけど、やっぱり地元が違うと他人事としか思えなくて。作業員でも、世間で言うようないい人ばっかりじゃないですよ。中には『俺は月に100万以上の給料が出とんねん』って、ずっといばりちらしている人もいますね。地方に行くと一日の保証が高かったり、他の女の子のレベルが低かったりして働きやすいんです。原発、放射能は全然怖くも何ともないです。過去には何度も『殺されるかも』って思ったトラブルもあったし‥‥」
数々の“修羅場”をくぐり抜けた亜衣だからこそ、恐怖におびえながら働き続ける原発作業員たちの“心の闇”を共有できるのかもしれない。