山口健治の“江戸”鷹の目診断「サマーナイトフェスティバル」 ツイート 2013/08/01 初戦で敗退すれば、優勝の可能性がなくなる短期決戦では、対戦メンバーしだいで勝負の行方も左右されることになる。 いわき平「GIIサマーナイトF」(8月2日【金】~3日【土】)は、1日9レース制で2日間の短期決戦。決勝に進出できるのは、初日を勝った9選手だけ。S級S班の9人も1人ずつ振り分けられており、底力が試されることになる。 昨年の四日市では、SS班4人が翌日のファイナルに進み、1着・武田豊樹、2着・深谷知広、3着・村上義弘と上位を独占した。初日のメンバー構成で波乱の余地はあるものの、今年もSS班が中心になるのではないか。 S1では、ホームバンクの新田祐大が抜けている。前走・弥彦寛仁親王牌を迎えるまで15戦連続連対の快進撃。その中には5月別府記念V、6月岸和田高松宮記念杯2着が含まれていた。親王牌初日に連対記録はとぎれ、準決勝は惜敗4着だったが、抜群のダッシュを生かした先行力はナンバーワンと言っていい。脇本雄太をもしのぐほどだ。 今の新田祐の競走が自信にあふれているのは、練習で体が一回り大きくなったこと。それがゴール前の粘りを生み、SS班にも気後れしなくなった。今回も風を切って先頭に立つだろうが、それだけでは終わらないはずだ。 さて、並びと展開。地元勢は新田祐─成田和也─佐藤友和。関東は平原康多に武田─芦澤大輔の茨城両者がつける。西日本は中部の深谷─浅井康太と、脇本─藤木裕─村上義の近畿トリオ。他では一発勝負に強い中川誠一郎、位置取り巧みな神山雄一郎と鈴木謙太郎の進出もある。 先行勢に快速自慢がそろうだけに出入りは激しくなるが、主導権は新田祐が取りそうだ。 本命は、その新田祐。後方からの攻めは成田のさばきに任せればよく、最後は2人のマッチレースか。3番手評価は深谷に乗る浅井。また、親王牌を初日の不運な落車で欠場した平原にも注目したい。 伏兵は原田研太朗、竹内雄作、山賀雅仁の機動力型3選手。 トップクラスが相手でも臆せず戦えるようになったのが原田。積極策で活路を開いてほしい。竹内も先行力に磨きがかかってきている。ライン強固なら逃げ切っておかしくない。山賀は今期S2も、中団まくりは破壊力がある。◆プロフィール 山口健治(やまぐち・けんじ) 1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。 タグ: GIIサマーナイトF,山口健二,競輪,週刊アサヒ芸能 2013年 8/8号 エリア選択 北海道 青森 岩手 宮城 秋田 山形 福島 茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 東京 神奈川 新潟 富山 石川 福井 山梨 長野 岐阜 静岡 愛知 三重 滋賀 京都 大阪 兵庫 奈良 和歌山 鳥取 島根 岡山 広島 山口 徳島 香川 愛媛 高知 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄 韓国 [熊本県] [北海道] [静岡県] [茨城県] [三重県] [北海道] [滋賀県] [山形県] [東京都] [北海道]
初戦で敗退すれば、優勝の可能性がなくなる短期決戦では、対戦メンバーしだいで勝負の行方も左右されることになる。
いわき平「GIIサマーナイトF」(8月2日【金】~3日【土】)は、1日9レース制で2日間の短期決戦。決勝に進出できるのは、初日を勝った9選手だけ。S級S班の9人も1人ずつ振り分けられており、底力が試されることになる。
昨年の四日市では、SS班4人が翌日のファイナルに進み、1着・武田豊樹、2着・深谷知広、3着・村上義弘と上位を独占した。初日のメンバー構成で波乱の余地はあるものの、今年もSS班が中心になるのではないか。
S1では、ホームバンクの新田祐大が抜けている。前走・弥彦寛仁親王牌を迎えるまで15戦連続連対の快進撃。その中には5月別府記念V、6月岸和田高松宮記念杯2着が含まれていた。親王牌初日に連対記録はとぎれ、準決勝は惜敗4着だったが、抜群のダッシュを生かした先行力はナンバーワンと言っていい。脇本雄太をもしのぐほどだ。
今の新田祐の競走が自信にあふれているのは、練習で体が一回り大きくなったこと。それがゴール前の粘りを生み、SS班にも気後れしなくなった。今回も風を切って先頭に立つだろうが、それだけでは終わらないはずだ。
さて、並びと展開。地元勢は新田祐─成田和也─佐藤友和。関東は平原康多に武田─芦澤大輔の茨城両者がつける。西日本は中部の深谷─浅井康太と、脇本─藤木裕─村上義の近畿トリオ。他では一発勝負に強い中川誠一郎、位置取り巧みな神山雄一郎と鈴木謙太郎の進出もある。
先行勢に快速自慢がそろうだけに出入りは激しくなるが、主導権は新田祐が取りそうだ。
本命は、その新田祐。後方からの攻めは成田のさばきに任せればよく、最後は2人のマッチレースか。3番手評価は深谷に乗る浅井。また、親王牌を初日の不運な落車で欠場した平原にも注目したい。
伏兵は原田研太朗、竹内雄作、山賀雅仁の機動力型3選手。
トップクラスが相手でも臆せず戦えるようになったのが原田。積極策で活路を開いてほしい。竹内も先行力に磨きがかかってきている。ライン強固なら逃げ切っておかしくない。山賀は今期S2も、中団まくりは破壊力がある。
◆プロフィール 山口健治(やまぐち・けんじ) 1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。