[水戸正晴の競馬予想ブログ]サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「デスティニーラブの逆転もある」 ツイート 2013/08/22 今週は新潟で「新潟2歳S」が行われる。過去5年で4度、10番人気以下が2着しているヒモ荒れの重賞。ここは穴狙いが正解か。一方、「キーンランドC」は、5戦5連対というファインチョイスの函館巧者ぶりが光る。 各陣営のスター候補が顔をそろえる、なかなか見応えのある新潟2歳S。06年以降、馬単で1000円台の配当だったのは一昨年のみ(3080円)。あとは全て万馬券。波乱含みの一戦と見てよいだろう。 まだ海のものとも山のものとも判別しにくいデビュー間もない若駒同士の争いだけに、難解なのは、いわば当然かもしれない。それでも1番人気馬は過去10年で5勝、2着1回。前評判の高い好素質馬は軽く見てはいけないことも、また確かである。傾向としてはヒモ(2着馬)に人気薄が絡むということだ。 例えば未勝利勝ちや、ダートでデビュー戦を飾った馬。そして前哨戦(ダリア賞など)で敗れた馬。こうした評価の低い馬が、よく連対を果たすということは知っておくべきだろう。 そのへんを念頭に置いて馬券検討してみたい。 まず人気はどうか。関西馬ハープスターが、最有力候補だろうか。1番人気に応え新馬戦を快勝したが、桜花賞、オークスを制した名牝ベガを祖母に持つ良血。馬体もあか抜けており、陣営が自信を持って送り出してくるのだから、うなずくほかないか。続くはダリア賞組のマイネグラティアになろう。敗れたとはいえクビ差2着。1番人気の面目を保ったのだから、巻き返しを期待していいわけだ。あとはそのダリア賞を勝ったマキャヴィティ。新馬勝ちのイスラボニータ、ハンターバローズ、そしてマーブルカテドラルといったところだろうか。 が、この有力どころが大きく抜けているとは思いにくい。他も素質馬ぞろいで、伸びしろも十分。当然ながら状態がよく、流れが向けばチャンスがあっていいわけだ。 今回も簡単には決まらないと見たい。穴党として最も期待を寄せてみたいのは、ウインフェニックスだ。こちらは未勝利勝ち。別表18頭以上の登録があるようなら出否は抽選待ちになるが、とにかくその勝ちっぷりと均斉の取れた好馬体を見るにつけ、かなりの力量馬と思えてならない。 その未勝利戦を振り返ってみよう。新馬戦は追い込んでクビ差届かず2着だったが、この馬の持ち味はその強烈な末脚。先行有利な小回り福島で、その持ち味を遺憾なく発揮してみせたのだ。秘めた能力がいかに高いか想像にかたくないではないか。 曾祖母は名牝タレンティドガール(エリザベス女王杯)で、近親にはニッポーテイオー(天皇賞・秋、マイルCS、安田記念)ほか活躍馬がズラリ居並ぶ良血。血統からも十分狙える馬であることは確かだ。 状態もいい。前走後、ここ1本に備え、じっくり乗り込んできている。1週前追い切りも軽快でリズミカルだった。脚質から直線の長い新潟はもってこい。道悪も問題なく、晴雨にかかわらず大きく狙ってみたい。 連下は手広く流したいと思うが、その筆頭と見たいのは、デスティニーラブ。ダリア賞(3着)からの巻き返しが見込めるからだ。こちらもピリッとした末脚が武器。器用さも兼ね備えており、多頭数競馬はドンとこい。流れしだいでは大勢逆転も考えられる。 あとは両アポロとユールドゥーが要注意だ。特にアポロスターズとユールドゥー。ダリア賞ではともに脚を余して敗れており、陣営はヤル気満々。軽視禁物だ。 タグ: キーンランドC,新潟2歳S,水戸正晴,競馬,週刊アサヒ芸能 2013年 8/29号 エリア選択 北海道 青森 岩手 宮城 秋田 山形 福島 茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 東京 神奈川 新潟 富山 石川 福井 山梨 長野 岐阜 静岡 愛知 三重 滋賀 京都 大阪 兵庫 奈良 和歌山 鳥取 島根 岡山 広島 山口 徳島 香川 愛媛 高知 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄 韓国 [岐阜県] [石川県] [山梨県] [静岡県] [奈良県] [熊本県] [鹿児島県] [三重県] [奈良県] [山形県]
今週は新潟で「新潟2歳S」が行われる。過去5年で4度、10番人気以下が2着しているヒモ荒れの重賞。ここは穴狙いが正解か。一方、「キーンランドC」は、5戦5連対というファインチョイスの函館巧者ぶりが光る。
各陣営のスター候補が顔をそろえる、なかなか見応えのある新潟2歳S。06年以降、馬単で1000円台の配当だったのは一昨年のみ(3080円)。あとは全て万馬券。波乱含みの一戦と見てよいだろう。
まだ海のものとも山のものとも判別しにくいデビュー間もない若駒同士の争いだけに、難解なのは、いわば当然かもしれない。それでも1番人気馬は過去10年で5勝、2着1回。前評判の高い好素質馬は軽く見てはいけないことも、また確かである。傾向としてはヒモ(2着馬)に人気薄が絡むということだ。
例えば未勝利勝ちや、ダートでデビュー戦を飾った馬。そして前哨戦(ダリア賞など)で敗れた馬。こうした評価の低い馬が、よく連対を果たすということは知っておくべきだろう。
そのへんを念頭に置いて馬券検討してみたい。
まず人気はどうか。関西馬ハープスターが、最有力候補だろうか。1番人気に応え新馬戦を快勝したが、桜花賞、オークスを制した名牝ベガを祖母に持つ良血。馬体もあか抜けており、陣営が自信を持って送り出してくるのだから、うなずくほかないか。続くはダリア賞組のマイネグラティアになろう。敗れたとはいえクビ差2着。1番人気の面目を保ったのだから、巻き返しを期待していいわけだ。あとはそのダリア賞を勝ったマキャヴィティ。新馬勝ちのイスラボニータ、ハンターバローズ、そしてマーブルカテドラルといったところだろうか。
が、この有力どころが大きく抜けているとは思いにくい。他も素質馬ぞろいで、伸びしろも十分。当然ながら状態がよく、流れが向けばチャンスがあっていいわけだ。
今回も簡単には決まらないと見たい。穴党として最も期待を寄せてみたいのは、ウインフェニックスだ。こちらは未勝利勝ち。別表18頭以上の登録があるようなら出否は抽選待ちになるが、とにかくその勝ちっぷりと均斉の取れた好馬体を見るにつけ、かなりの力量馬と思えてならない。
その未勝利戦を振り返ってみよう。新馬戦は追い込んでクビ差届かず2着だったが、この馬の持ち味はその強烈な末脚。先行有利な小回り福島で、その持ち味を遺憾なく発揮してみせたのだ。秘めた能力がいかに高いか想像にかたくないではないか。
曾祖母は名牝タレンティドガール(エリザベス女王杯)で、近親にはニッポーテイオー(天皇賞・秋、マイルCS、安田記念)ほか活躍馬がズラリ居並ぶ良血。血統からも十分狙える馬であることは確かだ。
状態もいい。前走後、ここ1本に備え、じっくり乗り込んできている。1週前追い切りも軽快でリズミカルだった。脚質から直線の長い新潟はもってこい。道悪も問題なく、晴雨にかかわらず大きく狙ってみたい。
連下は手広く流したいと思うが、その筆頭と見たいのは、デスティニーラブ。ダリア賞(3着)からの巻き返しが見込めるからだ。こちらもピリッとした末脚が武器。器用さも兼ね備えており、多頭数競馬はドンとこい。流れしだいでは大勢逆転も考えられる。
あとは両アポロとユールドゥーが要注意だ。特にアポロスターズとユールドゥー。ダリア賞ではともに脚を余して敗れており、陣営はヤル気満々。軽視禁物だ。