疾風!ボートレース「完全ノーマーク! 伊藤雄二が大穴の主役」

疾風!ボートレース「完全ノーマーク! 伊藤雄二が大穴の主役」

2013/08/22

疾風!ボートレース「完全ノーマーク! 伊藤雄二が大穴の主役」

 ちょうど1カ月前、埼玉の伊藤雄二が琵琶湖で連打した配当は強烈だった。

 まず7月19日第8R、イン逃げ一発、岡部貴司らを破ると、この配当が3連単1万7270円。翌20日第4R、5コースから03のスタートを決め、海野康志郎らをまくると、これがまた1万6240円。さらに22日第10R、5コースから鮮やかに川口貴久らをまくったレースが3連単2万6520円をつけた。

 なぜこんな波乱が連発されたのか? 実は、伊藤は今期102走して1着わずか9本、2着17本の航跡しか残せず、4期連続で務めたA2級からB1級へと滑り落ちた。伊藤にとって新期はA2級復帰をかけた大切な時期となったが、その本人の気持ちとは逆にB1級に陥落した選手は必ず人気が落ちる。A2級復帰に向けた気迫の走りが、高配当連打という皮肉な結果を生んでいるのである。

 8月21日【水】~26日【月】の「平和島一般戦」は、この伊藤を狙いたい。今回の戦いは一般戦とは思えないほどA1級の層が厚く、石川真二、木村光宏、林美憲、白石健らが参戦する。伊藤は完全ノーマークだが、平和島は過去3年間に31走して1着8本、2着4本。勝率6.13を記録してきた得意水面。あっと驚く大穴の主役に躍り出るだろう。

 なお、伊藤の次走地は9月12日~17日の「唐津一般戦」となっている。

◆ボートレース評論家 水上周