出目狙い撃ち「カジノ式馬券術」（４）テレビCMやポスターにヒントが多数ある

　JRAの“サービス”は“ディーラーホース”にとどまらない。今年春のGIレースのテレビCMやポスターに、勝ち馬を解明するヒントが多数あったという。

「テレビCMでゼッケン7番の優勝シーンが流れた桜花賞では、7番のアユサン（単勝18倍）が勝ちました。皐月賞ではJRAのポスター（村上龍氏書き下ろしのエッセイ『速いものは、美しい』以下同）で、ハイセイコー（編集部注：73年皐月賞を7番で1着になった）が紹介され、同様に7番のロゴタイプ（単勝3.7倍）が優勝しました」

　また春の天皇賞にもヒントが隠されていた。

「JRAのポスターにエリモジョージが描かれましたが、同馬の天皇賞での2着は1枠にいた武豊の父・邦彦騎乗のロングホークだったんです。すると1枠の武豊騎乗馬トーセンラーが2着しました（枠連27.1倍）」

　松井氏は、これ以外にもさまざまなレースでのヒントや法則を発見している。

「オークスでもテイタニヤ（オークスを2枠で優勝）が紹介されると2枠のメイショウマンボ（単勝28.5倍）が大激走。シンボリルドルフが1番人気で勝つ話が書かれたダービーでは、1番人気キズナが優勝（単勝2.9倍）しました。

　宝塚記念では、CMでビワハヤヒデ、ポスターでメジロパーマーが紹介されましたが、両馬とも宝塚記念で大外から2番目の馬番。すると大外から2番目のゴールドシップ（単勝2.9倍）が優勝しています」

　ちなみに桜花賞、皐月賞、春の天皇賞、オークス、ダービー、宝塚記念は枠順が非公開抽選（コンピューター抽選）となっており、JRAのポスター製作は桜花賞を除く5レースだった。秋GIで引き続き製作されるポスターは、菊花賞、秋の天皇賞、ジャパンカップ、有馬記念の4レース。テレビCMも、この4つに加えスプリンターズSが流される予定だ。

　オカルト的な見方だが、秋GIのポスターにも、こうしたヒントが隠されているかもしれない。

「こうした考えを述べると『JRAの陰謀だ』などと言いだす人もいますが、“サービス”と捉えて挑んだほうが、馬券を楽しく遊べると思います。ディーラーホースやポスターにヒントを探る方法だと、馬券の点数もしぼれて効率的です」（松井氏）

　秋のGIではテレビCMやポスターにも目を向け、JRAの“サービス”を上手に活用したいものだ。