[水戸正晴の競馬予想ブログ]サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「雨ならドラゴンレジェンドが怖い」 ツイート 2013/09/12 今週はクラシックTRが東西で行われる。菊花賞TR「セントライト記念」は2年連続で馬単万馬券。万券王・水戸は今年も波乱と読んでダービーFに◎を打った。一方、秋華賞TR「ローズS」は、オークス上位勢が登場! 以前は勝ち負けすれば、その勢いで菊花賞を制する馬も少なくなかった。しかし、次週阪神で行われる神戸新聞杯が2400メートルの距離に変更されてからは、そちらが実質的な前哨戦として重きを置かれるようになり、同じ菊花賞のトライアルでも、セントライト記念は何か重厚さが薄れてきた感もある。 そのせいだけではないが、1番人気馬が期待外れの結果に終わるケースが多い反面、大きく荒れるということもない。ここ2年、連続して馬単で万馬券になったが、荒れたり堅かったり、馬券的にちょっとつかみどころがないレースだ。 昨年の覇者フェノーメノはホコ先を天皇賞・秋に切り替えたため、これを別としても、ここを勝って菊花賞でも馬券の対象となった馬は近年まれで、馬券作戦としては本番につなげて考えないほうがいいかもしれない。つまり、3000メートル(菊花賞)に距離が延びればさらにいいだろうといった視点は、あまり必要ではないということだ。 ただ成長段階にある同じ3歳馬の争い。たとえ下級条件だからといって軽視してはいけない。前走、500万条件で勝てなかった馬が、勝ち負けしたことが何度かあるからだ。能力を見極めることは大切である。 今回の顔ぶれを見てみよう。ダービー3着アポロソニック、ラジオNIKKEI賞勝ちのケイアイチョウサン、小倉記念2着ラブリーデイ、青葉賞勝ちのヒラボクディープ、良血アドマイヤスピカあたりが人気になるのだろう。 が、昨年のフェノーメノほど信頼は置けまい。特に抜けた馬は見当たらず、各馬の力に大きな開きは感じられない。 今回もひと波乱ありとにらんだ。イチオシしたいのは、ダービーフィズである。この春から期待外れの競馬が続き、いつの間にか評価が大きく下がってしまった。が、全姉にアプリコットフィズ(クイーンC、クイーンS)、兄にクレスコグランド(京都新聞杯)を持つ良血で、デビュー前から注目されていた逸材。4戦目に若竹賞を勝った際にはクラシック候補の呼び声がかかったほどだ。 なのにそれ以降、ここまで期待を裏切り続けてきたのは、どうしてか。 「トモ(腰)に緩さがあってレースを使うと他馬より疲労度が大きかった。そのため調教も思うに任せられなかった」 こう厩舎スタッフは振り返るが、つまり体質的ひ弱さから持てる力を発揮することができなかったというわけだ。それが、一息入ったあとの前走あたりから、ずいぶんとたくましくなってきたそうだ。 「飼い葉食いがよくなってそれにつれて稽古での動きが力強くなった。トモもパンとしてきた」(厩舎スタッフ)ように、1週間前の追い切りの動きも実にリズミカル。前走を使われ、この中間は引き締まった好馬体を誇っている。ならば若竹賞で見せた強烈な末脚を発揮してくれていい。今回は田中勝騎手が手綱を取るが、追わせていいジョッキー。人気が落ちたところで大きく狙ってみたい。 連下は手広く、前述した有力どころを中心に流してみたい。もし雨が降ったらドラゴンレジェンドが怖いか。オープンで活躍したアニメイトバイオの弟で、ステイゴールド産駒。仕上がり良好で要注意だ。 1勝馬(500万下)は抽選になるかもしれないが、セプテントリオとトルークマクトからは目が離せない。特にセプテントリオで、息の長い、それでいて鋭い末脚が身上の馬。馬体がしっかりしてきて、前走芝の競馬で一変。出走できれば1票を投じたい。 タグ: セントライト記念,ローズS,水戸正晴,競馬,週刊アサヒ芸能 2013年 9/19号 エリア選択 北海道 青森 岩手 宮城 秋田 山形 福島 茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 東京 神奈川 新潟 富山 石川 福井 山梨 長野 岐阜 静岡 愛知 三重 滋賀 京都 大阪 兵庫 奈良 和歌山 鳥取 島根 岡山 広島 山口 徳島 香川 愛媛 高知 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄 韓国 [三重県] [茨城県] [熊本県] [三重県] [北海道] [静岡県] [岐阜県] [群馬県] [徳島県] [北海道]
今週はクラシックTRが東西で行われる。菊花賞TR「セントライト記念」は2年連続で馬単万馬券。万券王・水戸は今年も波乱と読んでダービーFに◎を打った。一方、秋華賞TR「ローズS」は、オークス上位勢が登場!
以前は勝ち負けすれば、その勢いで菊花賞を制する馬も少なくなかった。しかし、次週阪神で行われる神戸新聞杯が2400メートルの距離に変更されてからは、そちらが実質的な前哨戦として重きを置かれるようになり、同じ菊花賞のトライアルでも、セントライト記念は何か重厚さが薄れてきた感もある。
そのせいだけではないが、1番人気馬が期待外れの結果に終わるケースが多い反面、大きく荒れるということもない。ここ2年、連続して馬単で万馬券になったが、荒れたり堅かったり、馬券的にちょっとつかみどころがないレースだ。
昨年の覇者フェノーメノはホコ先を天皇賞・秋に切り替えたため、これを別としても、ここを勝って菊花賞でも馬券の対象となった馬は近年まれで、馬券作戦としては本番につなげて考えないほうがいいかもしれない。つまり、3000メートル(菊花賞)に距離が延びればさらにいいだろうといった視点は、あまり必要ではないということだ。
ただ成長段階にある同じ3歳馬の争い。たとえ下級条件だからといって軽視してはいけない。前走、500万条件で勝てなかった馬が、勝ち負けしたことが何度かあるからだ。能力を見極めることは大切である。
今回の顔ぶれを見てみよう。ダービー3着アポロソニック、ラジオNIKKEI賞勝ちのケイアイチョウサン、小倉記念2着ラブリーデイ、青葉賞勝ちのヒラボクディープ、良血アドマイヤスピカあたりが人気になるのだろう。
が、昨年のフェノーメノほど信頼は置けまい。特に抜けた馬は見当たらず、各馬の力に大きな開きは感じられない。
今回もひと波乱ありとにらんだ。イチオシしたいのは、ダービーフィズである。この春から期待外れの競馬が続き、いつの間にか評価が大きく下がってしまった。が、全姉にアプリコットフィズ(クイーンC、クイーンS)、兄にクレスコグランド(京都新聞杯)を持つ良血で、デビュー前から注目されていた逸材。4戦目に若竹賞を勝った際にはクラシック候補の呼び声がかかったほどだ。
なのにそれ以降、ここまで期待を裏切り続けてきたのは、どうしてか。
「トモ(腰)に緩さがあってレースを使うと他馬より疲労度が大きかった。そのため調教も思うに任せられなかった」
こう厩舎スタッフは振り返るが、つまり体質的ひ弱さから持てる力を発揮することができなかったというわけだ。それが、一息入ったあとの前走あたりから、ずいぶんとたくましくなってきたそうだ。
「飼い葉食いがよくなってそれにつれて稽古での動きが力強くなった。トモもパンとしてきた」(厩舎スタッフ)ように、1週間前の追い切りの動きも実にリズミカル。前走を使われ、この中間は引き締まった好馬体を誇っている。ならば若竹賞で見せた強烈な末脚を発揮してくれていい。今回は田中勝騎手が手綱を取るが、追わせていいジョッキー。人気が落ちたところで大きく狙ってみたい。
連下は手広く、前述した有力どころを中心に流してみたい。もし雨が降ったらドラゴンレジェンドが怖いか。オープンで活躍したアニメイトバイオの弟で、ステイゴールド産駒。仕上がり良好で要注意だ。
1勝馬(500万下)は抽選になるかもしれないが、セプテントリオとトルークマクトからは目が離せない。特にセプテントリオで、息の長い、それでいて鋭い末脚が身上の馬。馬体がしっかりしてきて、前走芝の競馬で一変。出走できれば1票を投じたい。