[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正の一攫千金穴馬ドリル「ラストインパクトは今が買い頃」

[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正の一攫千金穴馬ドリル「ラストインパクトは今が買い頃」

2013/09/19

[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正の一攫千金穴馬ドリル「ラストインパクトは今が買い頃」

 ダービー前の本誌記事でキズナのことを「速いナリタブライアン」と命名しました。念のため解説しますが、ナリタブライアンは3冠馬でGI5勝馬。祖母はパシフィックプリンセス。キズナの祖母もパシフィックプリンセス。ナリタブライアンとキズナはおばあちゃんが一緒なのです。

 ナリタブライアンの母父はノーザンダンサー。キズナはストームキャット。ストームキャットのほうがノーザンダンサーよりもスピード型の種牡馬です。また、キズナの父はブライアンズタイムよりもスピード型のディープインパクト。要するに、キズナはナリタブライアンの祖母にスピード型の種牡馬をつないで作られた馬。だから、速いナリタブライアンです。

 キズナも90年代の名馬の血をつないだ馬ですが、今よりも景気のよかった80年~90年前半に買いあさった名血をつながれた馬が活躍するのがGI戦線のトレンドです。ロードカナロアも祖母サラトガデューはアメリカのGIを複数勝ち、最優秀3歳馬にも選ばれた馬。アメリカの歴史的名馬、セクレタリアトの全姉を牝系に持つ超良血馬です。

 サラトガデューにアメリカのトップ種牡馬ストームキャットを配合して生まれたのがロードカナロアの母レディブラッサム。今の日本の景気ではとても手が出ないような世界的名血。当時でも10億円レベルの価値がある牝馬です。

 ブエナビスタの母はビワハイジ。今でいう阪神JFを勝った馬。ナリタブライアンを生産した早田牧場が買い付けた牝馬。今よりも経済に勢いがあった頃に海外から高額で買い付けた牝馬も、バブルがパッとはじけて、一口馬主の胴元へ安く買い叩かれ‥‥。バブルの頃に作って潰れてしまった高級レストランを、居抜きでファミレスに買い取られたようなものです(ボクは一口で買えるのはうれしいですけれども)。

 今週、神戸新聞杯に出走予定のラストインパクトも祖母はパシフィカス。ナリタブライアンのお母さん。神戸新聞杯でも最上ランクのスケールを持った血統馬。でも、今は一口馬主。まさに、イマドキのGI馬のパターンに合致する馬。神戸新聞杯と菊花賞は買い頃です。