[水戸正晴の競馬予想ブログ]サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「内枠ならロードカナロアも危ない」 ツイート 2013/09/26 今週は秋GIシリーズの開幕を告げる「スプリンターズS」が中山で行われる。断然の人気を集めるのは、昨年、このレースからGI戦4連勝中のロードカナロア。前哨戦は惜敗したものの、本番はきっちりと決める!? 当代随一、最強スプリンターの名をほしいままにするロードカナロアの連覇なるかがこのレースの焦点と言っていいだろう。 昨年のスプリンターズSからGI4勝を含む重賞5連勝。中には国際GI香港スプリント勝ちもあって、まさに世界から目を向けられている存在。そして休み明けとなったセントウルSで僅差2着して臨むローテーションも昨年と同じだ。 その前哨戦を振り返ってみようか。快速ハクサンムーンがハナを切って軽快に飛ばす中、3番手で追走。直線はこの両馬のマッチレース的様相となったが、クビ差捕らえきれず6連勝を阻まれた。しかし、3着ドリームバレンチノとの差は3馬身半。敗れてなお強し、のレース内容だった。 しかも昨年のセントウルS2着は56キロでアタマ差、今年は58キロの斤量を背負ってのもの。昨年は本番で1キロ増が、今年は1キロ減での出走となる。これでは負けるわけにはいかないか。 であるなら馬券作戦としては“2着探し”が筋となるが、それにおおむね異論はないとしても、やはり穴党としてはおもしろくない。この際、あまのじゃくになるのをお許し願おうか。 カナロアに話を戻すと、昨年は最外枠(16頭立ての16番枠)での競馬だった。実は意外なことに中山の6ハロン戦は芝、ダートを問わず外枠が有利で連対を果たしやすい。テンから激しいツバぜり合いになるので内枠の馬はもまれたりして不利を被ることが多いからだ。外枠の馬はダッシュも利くことから好位につけることもたやすく、持ち味を生かしやすいという寸法だ。 それを思うと、カナロアが昨年とは対照的に、もし(最)内枠を引くようなことになれば、ある程度疑ってかかるべきだろう。“カナロア絶対”を思いたくない理由は、まだある。自在に見えるが、やはり本質的にはスピードが身上の先行脚質馬ということだ。今回もハクサンムーンがハナを切って主導権を握るだろう。これにフォーエバーマーク、パドトロワ、サクラゴスペルが絡んでいくと思われるが、この位置にカナロアもつけているのではないか。これらは全て有力馬。であれば、ペースは必然的に速くなると見るが、どうだろう。互いに譲りたくないだけにハイペースが作られていく──。 ならば、しまいに賭ける馬の突っ込みがあっていいのではないか。穴党は、そうにらんでみた。 期待したいのはアドマイヤセプターだ。オープンに上がって8戦。まだ勝ち鞍をあげておらず、GI戦では家賃が高いと見られてもやむをえないところ。が、グランプリボス、ハクサンムーン、そしてパドトロワといったGI級と接戦を演じたことがあり、能力は断じてヒケを取らない。 今期は2桁敗退を続けるなど不振だったが、これは体重が大きく減っていたことでもわかるように、本調子になかったまで。それが北海道(函館)に遠征しての前2走は、体重が増えて本来の姿を取り戻している。前走に関しては2カ月ぶりの実戦ということで、やや重め残り。これが詰めを欠いた原因だったろう。 しかしこの中間は順調そのもの。ここ目標に、ほぼ万全と言っていい仕上がり状態にある。ならばハクサンムーンの逃げ切った京阪杯で、最速の上がり脚を繰り出しアタマ差2着した能力の持ち主。大いに期待していいことにならないか。 母、祖母、曾祖母、いずれもGI勝ちの超良血馬でもある。きっちり体が締まった今回は、伝家の宝刀である強烈な末脚を存分に発揮してくれるはずだ。良馬場条件に“一発”があっていい。 タグ: アドマイヤセプター,スプリンターズS,ロードカナロア,水戸正晴,競馬,週刊アサヒ芸能 2013年 10/3号 エリア選択 北海道 青森 岩手 宮城 秋田 山形 福島 茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 東京 神奈川 新潟 富山 石川 福井 山梨 長野 岐阜 静岡 愛知 三重 滋賀 京都 大阪 兵庫 奈良 和歌山 鳥取 島根 岡山 広島 山口 徳島 香川 愛媛 高知 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄 韓国 [岩手県] [静岡県] [長野県] [茨城県] [山口県] [富山県] [北海道] [神奈川県] [佐賀県] [徳島県]
今週は秋GIシリーズの開幕を告げる「スプリンターズS」が中山で行われる。断然の人気を集めるのは、昨年、このレースからGI戦4連勝中のロードカナロア。前哨戦は惜敗したものの、本番はきっちりと決める!?
当代随一、最強スプリンターの名をほしいままにするロードカナロアの連覇なるかがこのレースの焦点と言っていいだろう。
昨年のスプリンターズSからGI4勝を含む重賞5連勝。中には国際GI香港スプリント勝ちもあって、まさに世界から目を向けられている存在。そして休み明けとなったセントウルSで僅差2着して臨むローテーションも昨年と同じだ。
その前哨戦を振り返ってみようか。快速ハクサンムーンがハナを切って軽快に飛ばす中、3番手で追走。直線はこの両馬のマッチレース的様相となったが、クビ差捕らえきれず6連勝を阻まれた。しかし、3着ドリームバレンチノとの差は3馬身半。敗れてなお強し、のレース内容だった。
しかも昨年のセントウルS2着は56キロでアタマ差、今年は58キロの斤量を背負ってのもの。昨年は本番で1キロ増が、今年は1キロ減での出走となる。これでは負けるわけにはいかないか。
であるなら馬券作戦としては“2着探し”が筋となるが、それにおおむね異論はないとしても、やはり穴党としてはおもしろくない。この際、あまのじゃくになるのをお許し願おうか。
カナロアに話を戻すと、昨年は最外枠(16頭立ての16番枠)での競馬だった。実は意外なことに中山の6ハロン戦は芝、ダートを問わず外枠が有利で連対を果たしやすい。テンから激しいツバぜり合いになるので内枠の馬はもまれたりして不利を被ることが多いからだ。外枠の馬はダッシュも利くことから好位につけることもたやすく、持ち味を生かしやすいという寸法だ。
それを思うと、カナロアが昨年とは対照的に、もし(最)内枠を引くようなことになれば、ある程度疑ってかかるべきだろう。“カナロア絶対”を思いたくない理由は、まだある。自在に見えるが、やはり本質的にはスピードが身上の先行脚質馬ということだ。今回もハクサンムーンがハナを切って主導権を握るだろう。これにフォーエバーマーク、パドトロワ、サクラゴスペルが絡んでいくと思われるが、この位置にカナロアもつけているのではないか。これらは全て有力馬。であれば、ペースは必然的に速くなると見るが、どうだろう。互いに譲りたくないだけにハイペースが作られていく──。
ならば、しまいに賭ける馬の突っ込みがあっていいのではないか。穴党は、そうにらんでみた。
期待したいのはアドマイヤセプターだ。オープンに上がって8戦。まだ勝ち鞍をあげておらず、GI戦では家賃が高いと見られてもやむをえないところ。が、グランプリボス、ハクサンムーン、そしてパドトロワといったGI級と接戦を演じたことがあり、能力は断じてヒケを取らない。
今期は2桁敗退を続けるなど不振だったが、これは体重が大きく減っていたことでもわかるように、本調子になかったまで。それが北海道(函館)に遠征しての前2走は、体重が増えて本来の姿を取り戻している。前走に関しては2カ月ぶりの実戦ということで、やや重め残り。これが詰めを欠いた原因だったろう。
しかしこの中間は順調そのもの。ここ目標に、ほぼ万全と言っていい仕上がり状態にある。ならばハクサンムーンの逃げ切った京阪杯で、最速の上がり脚を繰り出しアタマ差2着した能力の持ち主。大いに期待していいことにならないか。
母、祖母、曾祖母、いずれもGI勝ちの超良血馬でもある。きっちり体が締まった今回は、伝家の宝刀である強烈な末脚を存分に発揮してくれるはずだ。良馬場条件に“一発”があっていい。