[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正の一攫千金穴馬ドリル「サクラゴスペルがおもしろい!」

[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正の一攫千金穴馬ドリル「サクラゴスペルがおもしろい!」

2013/09/26

[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正の一攫千金穴馬ドリル「サクラゴスペルがおもしろい!」

 長らく「馬場が固い」「時計が速い」と、一部の競馬御意見番、批評好きのファンから非難を浴びてきたJRAですが、最近は意図的に「時計がかかる馬場」「柔らかい馬場」を作り上げています。

 最近のJRAは、開催の数週前にバーチドレインといった畑を耕す機械をコースに入れ、馬場を柔らかくする作業を一部の競馬場で行っているのです。9月の中山も、馬場を柔らかくする作業を行い、芝丈も従来より長めに作ったようです。その結果、昨年の秋よりもタイムが出ない馬場状態になりました。

 馬場が変われば、走る馬のタイプも変わります。スピード不足で、まったく勝ち星を稼げなかった鈍足スタミナ血統のチチカステナンゴ産駒が、開幕週に2頭出走していずれも連対。土曜メインの紫苑Sでも産駒が2着に走りました。

 同じく、重馬場の鬼、オペラハウスの産駒も、重く作られた馬場で大躍進。開幕2週で産駒を3頭出走させ、2勝。全ての産駒が馬券に。

 また、オペラハウスの子、メイショウサムソンの産駒もなんと1200メートル戦を単勝20倍の高配当で勝利。馬場操作と天候によってオペラハウスが大躍進しました。

 このように、開幕2週の馬場傾向を見ると、スプリンターズSも例年よりもスタミナ競馬が要求されるレースになりそうです。

 ロードカナロアは昨年も当レースを制しましたが、安田記念、馬力が要求される香港の馬場で勝っているように、スタミナや馬力が要求される馬場は歓迎です。

 逆に、開幕2週のような馬場の作りですと、前哨戦のセントウルSではスピードで逃げ切ったハクサンムーンに厳しい馬場となります。

 例年よりもタフな馬場、差しの決まる馬場ならおもしろいのはサクラゴスペル。父のサクラプレジデントは、重い馬場で行われた皐月賞で勝ち馬と同タイムの2着。中山の中距離、差しの決まる馬場状態が得意な馬でした。サクラゴスペルも本質はマイルよりの血統馬。1200メートルであれば、スタミナが要求され1600メートル寄りの馬場になったほうが持ち味を出せます。

 ただし、馬場は生き物。開催が進めば馬場の傾向も変わります。開催が進み、長かった内側の芝だけが削れて短くなり、馬場も固まってしまうと、内枠天国になる可能性も。そうなれば、穴は内枠から出ることでしょう。