山口健治の“江戸”鷹の目診断「青森記念」 ツイート 2013/09/26 追い込み型のポジションは、先行の番手にジカ付けするのが理想だが、3番手でも力を発揮する選手がいる。「青森記念」(9月28日【土】~10月1日【火】)に出走予定のS級S班は、長塚智広、岡田征陽、佐藤友和、深谷知広の4人。この4人とも動ける選手だが、さらにS1勢からは、先日行われた「京王閣オールスター」のファイナリストだった金子貴志と新田祐大が参戦。先行バトル必至の激戦になりそうだ。 地元ファンの期待を集めるのは佐藤康紀。いつもは「3番手でもいい」というように控えめ(?)なのは、直線のスピードがあるからで、この地元記念は2年連続で決勝戦に進出している。今回は好位を主張できる利があり、好調な高橋陽介の存在も心強い。しぶといレースでバンクを沸かせてくれるはずだ。 遠征では、坂本亮馬がよくなってきている。競走に迷いが見られる時期が続いたが、それが吹っ切れたのだろう。好調時に比べてまだ7~8割も、競走得点110点オーバーは底力があるからだ。まくり一手も早めに仕掛ければ、活路は開ける。 さて、並びと展開。北日本は地元の高橋─佐藤康と新田─佐藤友─成田和也で別線か。関東は岡田─長塚、南関東は小埜正義─中村浩士─萩原孝之。中部は深谷─金子─山口富生。そして九州は坂本亮─合志正臣と見た。他では先行力あるS2屋良朝春の進出があってもおかしくない。 先行するのは地元の高橋。中団を取るのは関東ラインで、新田と深谷は、まくりでチャンスをうかがうことになる。 ◎新田=○成田。2人は「京王閣オールスター」の決勝戦で連係、新田は後閑信一に差され惜敗2着だったが、強さは現競輪界ナンバーワン。成田とのマッチレース濃厚だ。3番手評価は深谷。ライン長い分、7番手なら逆転もある。 伏兵は伊藤信(京都・92期)、箱田優樹(青森・98期)、郡司浩平(神奈川・99期)の機動力型3選手。 先行がそろう京都で鍛えられているのが伊藤。負け戦で一発がある。箱田は22歳、郡司は23歳の若手だが、すでにFIでは決勝戦の常連になりつつある。勝利を意識するよりも、4日間、先手を取って戦ってほしい。必ず得るものがあり、準決勝入りの可能性も十分ある。この2人、1、2着で追いかけてみたい。◆プロフィール 山口健治(やまぐち・けんじ) 1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。 タグ: 山口健二,競輪,週刊アサヒ芸能 2013年 10/3号,青森記念 エリア選択 北海道 青森 岩手 宮城 秋田 山形 福島 茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 東京 神奈川 新潟 富山 石川 福井 山梨 長野 岐阜 静岡 愛知 三重 滋賀 京都 大阪 兵庫 奈良 和歌山 鳥取 島根 岡山 広島 山口 徳島 香川 愛媛 高知 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄 韓国 [静岡県] [東京都] [岡山県] [北海道] [北海道] [静岡県] [静岡県] [沖縄県] [静岡県] [奈良県]
追い込み型のポジションは、先行の番手にジカ付けするのが理想だが、3番手でも力を発揮する選手がいる。
「青森記念」(9月28日【土】~10月1日【火】)に出走予定のS級S班は、長塚智広、岡田征陽、佐藤友和、深谷知広の4人。この4人とも動ける選手だが、さらにS1勢からは、先日行われた「京王閣オールスター」のファイナリストだった金子貴志と新田祐大が参戦。先行バトル必至の激戦になりそうだ。
地元ファンの期待を集めるのは佐藤康紀。いつもは「3番手でもいい」というように控えめ(?)なのは、直線のスピードがあるからで、この地元記念は2年連続で決勝戦に進出している。今回は好位を主張できる利があり、好調な高橋陽介の存在も心強い。しぶといレースでバンクを沸かせてくれるはずだ。
遠征では、坂本亮馬がよくなってきている。競走に迷いが見られる時期が続いたが、それが吹っ切れたのだろう。好調時に比べてまだ7~8割も、競走得点110点オーバーは底力があるからだ。まくり一手も早めに仕掛ければ、活路は開ける。
さて、並びと展開。北日本は地元の高橋─佐藤康と新田─佐藤友─成田和也で別線か。関東は岡田─長塚、南関東は小埜正義─中村浩士─萩原孝之。中部は深谷─金子─山口富生。そして九州は坂本亮─合志正臣と見た。他では先行力あるS2屋良朝春の進出があってもおかしくない。
先行するのは地元の高橋。中団を取るのは関東ラインで、新田と深谷は、まくりでチャンスをうかがうことになる。
◎新田=○成田。2人は「京王閣オールスター」の決勝戦で連係、新田は後閑信一に差され惜敗2着だったが、強さは現競輪界ナンバーワン。成田とのマッチレース濃厚だ。3番手評価は深谷。ライン長い分、7番手なら逆転もある。
伏兵は伊藤信(京都・92期)、箱田優樹(青森・98期)、郡司浩平(神奈川・99期)の機動力型3選手。
先行がそろう京都で鍛えられているのが伊藤。負け戦で一発がある。箱田は22歳、郡司は23歳の若手だが、すでにFIでは決勝戦の常連になりつつある。勝利を意識するよりも、4日間、先手を取って戦ってほしい。必ず得るものがあり、準決勝入りの可能性も十分ある。この2人、1、2着で追いかけてみたい。
◆プロフィール 山口健治(やまぐち・けんじ) 1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。