疾風!ボートレース「GI初制覇で自信 岡村仁が猛攻かける」

疾風!ボートレース「GI初制覇で自信 岡村仁が猛攻かける」

2013/10/03

疾風!ボートレース「GI初制覇で自信 岡村仁が猛攻かける」

 7月9日、江戸川周年の優勝戦は7メートルの追い風が吹き荒れ、波高5センチの白波が立っていた。瓜生正義、三嶌誠司、岡村仁がスローに構え、杉山正樹らがダッシュに舟を引いていた。

 7メートルの強風を背に、まず瓜生がインからコンマ01のスタートを決めて飛び出した。2コースの三嶌も04。2艇の決着かと思えたが、第1マークでまさかのシーンが訪れた。3コースからコンマ11で出た岡村が猛然と瓜生、三嶌をまくり、白波を切ってバック水面に躍り出た。むろん配当は高く、3連単4万2430円の大波乱だった。

 岡村は94年11月デビューの第95期生。やまと勝率は8.09。峰竜太らを破って卒業レースを勝った逸材である。デビュー後は強気の姿勢が転覆などにつながり、A1級まで4年半、今回のGI初制覇まで8年8カ月を要してしまった。

 だが、瓜生らを豪快に沈めた旋回が大きな自信を呼んだのだろう。以来、岡村は9月20日まで62走して1着25本、2着15本。2連対率なんと64.5%の快進撃を続け、芦屋と常滑ではVゴールを駆け抜けた。

 10月1日【火】~6日【日】の「江戸川MB大賞」は、濱野谷憲吾、石渡鉄兵、赤岩善生らが集まる激戦だが、強風下で見せた岡村の猛攻を忘れるわけにはいかない。

 なお、岡村の次走は10月17日~23日の「住之江一般戦」となっている。

◆ボートレース評論家・水上 周