[水戸正晴の競馬予想ブログ]サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「上積みダービーフィズも逆転ある」 ツイート 2013/10/17 牡馬クラシック3冠のラストを飾る、伝統の「菊花賞」。2冠をともに2着のエピファネイア断然という下馬評の中、淀の3000メートルという特殊条件に浮上する馬はいるのか。レース直前の最新予想をドーンとお届けする。 昨年はゴールドシップ一色で、そのとおり同馬の圧勝劇に終わったが、今年はどうだろう。 中心視されているのはエピファネイア。なるほど前哨戦の神戸新聞杯を完勝。健在ぶりを見せつけてくれた。皐月賞、ダービーともに惜敗だったことを思うと、3冠最後の菊でウサを晴らしてくれそうである。 が、この馬には気がかりな点が2つ。「ずいぶんと精神面で成長、大人になった」(角居調教師)そうだが、まだ折り合い面で若干注文がつくのだ。厩舎スタッフが「テンションを上げすぎないよう心がけて稽古をしている」と言っていることからも察せられる。 それと2歳時から皐月賞まで486キロの体重で勝ち負けしていた馬が、ダービーでは478キロ。体がやけに細く映ったのを覚えているが、前走ではわずか2キロ増の480キロ。これも仕上がり切っていた印象で、ひと夏を越してどこまで成長したのかとなると疑いの目を向けざるをえない。前走がオツリのない状態での出走であったなら、その反動が出るかもしれないことを頭の中に入れておく必要がある。 つまり、この最有力候補はゴールドシップほど堅くはないのではないか。そうでなくとも今年の顔ぶれは昨年よりレベルは上のように思える。印のつく有力勢は、どれも距離の不安はない。というより3000メートルなら、さらにと思える馬ばかりだ。当方としては“エピファネイア絶対”とはとうてい思えず、むしろ“混戦模様”と断じたい。 有力どころの力量に大きな開きはないと見た以上、決め手にしたいのは、やはり「血統」。長距離でこそ花開く血筋に賭けてみたい。穴党として注目している馬は複数いるが、中でも最も期待を寄せてみたいのは、ヤマイチパートナーだ。こいつをイチオシする。 前走の神戸新聞杯は9番人気で10着。初のオープン挑戦、強敵相手では厳しい戦いを強いられたのはやむをえないところ。が、終始3、4番手の好位につける積極策で、直線で頑張ってみせたのは評価していいのではないだろうか。 そうでなくても函館で長丁場を連続して使われてきたあとの久々の輸送競馬が応えたのか、前走比8キロ減の体重での出走。発汗が激しく、落ち着きを欠いて決して良好と言える仕上がりではなかった。このことからも高いポテンシャルを察することができないか。 この中間は落ち着きが出て好気配。馬体もふっくらとして実にいい雰囲気になっている。長丁場に向いていることは前々走、道悪での支笏湖特別(2600メートル)を古馬相手に力強く勝ったことでわかるだろう。 血統的裏付けは十分すぎるほどだ。父サムライハートは条件馬で終わったが、2000メートルの新馬戦を勝っており、あの女傑エアグルーヴの子。母系がまたスタミナの宝庫。母の父から遡って、リアルシャダイ(産駒に菊花賞、天皇賞・春を制したライスシャワー)×シーホーク(同天皇賞・春の勝ち馬モンテプリンス)×タマナー(仏ダービー)という配合で、まさに文句なしのステイヤーなのだ。日本屈指のファミリー、フロリースカップ系シラオキ(ダービー、皐月賞勝ちのコダマ、皐月賞馬シンツバメの母)を祖とする名門の出というのも魅力である。晴雨にかかわらず一発ありとにらんでいる。 連下は有力どころへ手広く流してみたいが、逆転候補にダービーフィズをあげたい。 当欄ではセントライト記念の際に主力に推して、僅差2着と好走してくれた。その前走からさらに良化しているとあっては軽く見るわけには断じていかないだろう。ジャングルポケット産駒で、母系も一流。長くいい脚を使うタイプ。良馬場なら好走必至と見て間違いなしだ。 タグ: エピファネイア,ヤマイチパートナー,水戸正晴,競馬,菊花賞,週刊アサヒ芸能 2013年 10/24号 エリア選択 北海道 青森 岩手 宮城 秋田 山形 福島 茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 東京 神奈川 新潟 富山 石川 福井 山梨 長野 岐阜 静岡 愛知 三重 滋賀 京都 大阪 兵庫 奈良 和歌山 鳥取 島根 岡山 広島 山口 徳島 香川 愛媛 高知 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄 韓国 [東京都] [岡山県] [静岡県] [静岡県] [岐阜県] [岐阜県] [東京都] [東京都] [東京都] [静岡県]
牡馬クラシック3冠のラストを飾る、伝統の「菊花賞」。2冠をともに2着のエピファネイア断然という下馬評の中、淀の3000メートルという特殊条件に浮上する馬はいるのか。レース直前の最新予想をドーンとお届けする。
昨年はゴールドシップ一色で、そのとおり同馬の圧勝劇に終わったが、今年はどうだろう。
中心視されているのはエピファネイア。なるほど前哨戦の神戸新聞杯を完勝。健在ぶりを見せつけてくれた。皐月賞、ダービーともに惜敗だったことを思うと、3冠最後の菊でウサを晴らしてくれそうである。
が、この馬には気がかりな点が2つ。「ずいぶんと精神面で成長、大人になった」(角居調教師)そうだが、まだ折り合い面で若干注文がつくのだ。厩舎スタッフが「テンションを上げすぎないよう心がけて稽古をしている」と言っていることからも察せられる。
それと2歳時から皐月賞まで486キロの体重で勝ち負けしていた馬が、ダービーでは478キロ。体がやけに細く映ったのを覚えているが、前走ではわずか2キロ増の480キロ。これも仕上がり切っていた印象で、ひと夏を越してどこまで成長したのかとなると疑いの目を向けざるをえない。前走がオツリのない状態での出走であったなら、その反動が出るかもしれないことを頭の中に入れておく必要がある。
つまり、この最有力候補はゴールドシップほど堅くはないのではないか。そうでなくとも今年の顔ぶれは昨年よりレベルは上のように思える。印のつく有力勢は、どれも距離の不安はない。というより3000メートルなら、さらにと思える馬ばかりだ。当方としては“エピファネイア絶対”とはとうてい思えず、むしろ“混戦模様”と断じたい。
有力どころの力量に大きな開きはないと見た以上、決め手にしたいのは、やはり「血統」。長距離でこそ花開く血筋に賭けてみたい。穴党として注目している馬は複数いるが、中でも最も期待を寄せてみたいのは、ヤマイチパートナーだ。こいつをイチオシする。
前走の神戸新聞杯は9番人気で10着。初のオープン挑戦、強敵相手では厳しい戦いを強いられたのはやむをえないところ。が、終始3、4番手の好位につける積極策で、直線で頑張ってみせたのは評価していいのではないだろうか。
そうでなくても函館で長丁場を連続して使われてきたあとの久々の輸送競馬が応えたのか、前走比8キロ減の体重での出走。発汗が激しく、落ち着きを欠いて決して良好と言える仕上がりではなかった。このことからも高いポテンシャルを察することができないか。
この中間は落ち着きが出て好気配。馬体もふっくらとして実にいい雰囲気になっている。長丁場に向いていることは前々走、道悪での支笏湖特別(2600メートル)を古馬相手に力強く勝ったことでわかるだろう。
血統的裏付けは十分すぎるほどだ。父サムライハートは条件馬で終わったが、2000メートルの新馬戦を勝っており、あの女傑エアグルーヴの子。母系がまたスタミナの宝庫。母の父から遡って、リアルシャダイ(産駒に菊花賞、天皇賞・春を制したライスシャワー)×シーホーク(同天皇賞・春の勝ち馬モンテプリンス)×タマナー(仏ダービー)という配合で、まさに文句なしのステイヤーなのだ。日本屈指のファミリー、フロリースカップ系シラオキ(ダービー、皐月賞勝ちのコダマ、皐月賞馬シンツバメの母)を祖とする名門の出というのも魅力である。晴雨にかかわらず一発ありとにらんでいる。
連下は有力どころへ手広く流してみたいが、逆転候補にダービーフィズをあげたい。
当欄ではセントライト記念の際に主力に推して、僅差2着と好走してくれた。その前走からさらに良化しているとあっては軽く見るわけには断じていかないだろう。ジャングルポケット産駒で、母系も一流。長くいい脚を使うタイプ。良馬場なら好走必至と見て間違いなしだ。