[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正の一攫千金穴馬ドリル「トウケイヘイローは危険な人気馬」

　過去10年の天皇賞・秋で馬券になった30頭のうち、半数以上の18頭は前走が東京芝1800メートルか阪神芝2200メートルの馬。この路線の馬を「前走位置取り」と「脚質」でしぼり込めば、期待値の高いパターンを導き出せます。

　前走「東京芝1800メートル組」は、「前走（東京芝1800メートル）で上がり最速」の馬が複勝回収率207％、複勝的中率46％。さらに、7番より内を引いた馬の期待値が上昇。該当馬5頭のうち4頭が馬券になっています。東京芝1800メートルでは上位の末脚を使ったものの不完全燃焼に終わった馬が、東京芝2000メートルへの距離延長と、内寄りの枠で物理的に有利なポジションを取れることでパフォーマンスを上昇させるパターンが目立ちます。

　前走「阪神芝2200メートル組」は、東京芝1800メートルとは対照的に、前走は先行していた馬の期待値が上昇。複勝率は33％、複勝回収率は105％。枠順は東京芝1800メートル組と同様、7番より内の馬を引いた馬の期待値が上昇。複勝率は40％、複勝回収率は162％です。

　血統面では「東京芝2400メートルにも強い血統」と「トニービンの血」がポイント。昨年単勝16.6倍で勝利したエイシンフラッシュは東京芝2400メートル勝ち馬。11年に単勝33倍で勝利したトーセンジョーダンはトニービンの血を持つ馬。父のジャングルポケットは東京芝2400メートルGI勝ち馬。もっとも、多くの馬が該当するので、これだけでは馬券の対費用効果は薄いのですが、今年は人気が予想されるトウケイヘイローが血統条件を満たさない馬。案外有効なファクターになりそうです。

　今年の前走東京芝1800メートル（毎日王冠組）で、前走上がり最速のジャスタウェイは父がトニービンの血を持つハーツクライ。同じく最速タイのコディーノの父キングカメハメハは昨年の勝ち馬エイシンフラッシュと同じキングマンボ系で、東京芝2400メートルGI勝ち馬。いずれも内寄りの枠を引けば天皇賞・秋ではおもしろい存在です。

　前走阪神芝2200メートルの宝塚記念を前走3コーナー5番手以内で先行していた馬はジェンティルドンナ。馬券になる確率は高いでしょうね。

◆プロフィール　亀谷敬正（かめたに・たかまさ）　テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HP公開中。推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。近著「重賞アプローチ式 2013データブック」(サラブレBOOK)が好評発売中