[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「デニムアンドルビー」

[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「デニムアンドルビー」

2013/11/07

[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「デニムアンドルビー」

 未明の笠松競馬場で起きてしまった、調教中の放馬から始まった場外での死亡交通事故。被害者が一般の人だったことも問題で、監督官庁の査察が入る事態となっている。

 中央競馬の場合は厩舎から調教馬場までの道のりに一般道を通ることはないが、地方競馬の場合は笠松だけでなく、生活道路を通らないと馬場にたどりつけない構造となっているケースは少なくない。

 つまり、馬は競馬場の出入り口を知ってしまっているわけで、落馬などのハズミで単独になってしまった時に出口から厩舎に帰ろうとしてしまう。それが今回の悲劇の発端であることは見逃せない。

 門の開閉をきちんとしていなかったことももちろんあるだろうが、調教時間中は外から入って来る馬も頻繁で、完全にシャットアウトできるとは主催者も思ってはいなかったろう。事実、馬が場外に出てしまったのは今年4件目だったそうで、死亡事故につながったことで、初めて重大さに気づいたというのが正直なところなのではないか。

 ただでさえ存続が危ぶまれている競馬場で起きてしまった事故だけに痛い。自治体や官庁が負の方向へ舵を切ってくるのが目に見えている‥‥。

 さて、エリザベス女王杯だ。終わっていたはずのホエールキャプチャが府中牝馬Sを勝って大将に返り咲いているほどだから、古牝馬の層は厚くない。ここは元気いっぱいの3歳勢が優位に立っていると見て大丈夫だろう。

 ただ、メイショウマンボデニムアンドルビーの勝負づけが済んだと見るのは早計というもの。秋華賞は内回りの2000メートルという、デニムには不向きな先行有利な舞台だったことで、いつもより早い仕掛けを余儀なくされていた。待ち構えていたマンボが4コーナーでガッチリとガードを決めたことでコンマ2秒の差がついたわけで、今度はデニムアンドルビーがじっくりと構えて雪辱を果たすという筋書き。前走とは◎◯を逆に打って勝負だ。

 古馬ではアロマティコ。前走は明らかなスローペースを後ろで構えすぎたのが敗因で、今をときめく福永騎手もあの凡プレー一発で乗り替わり。北村友騎手に替わるのはグレード的にはダウンだが、せこい競馬をする彼のスタイルがはまりそうな予感がする。3着か、あわよくば2着に。

 一発なら武豊のハナズゴール。今年も栗東在厩で調整されているが、馬体がふっくらして状態は昨年以上。デムーロだけにマルセリーナも押さえる。