[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正の一攫千金穴馬ドリル「“クラシック善戦止まり馬”を狙え」

　施行条件には主催者の意図があります。今年も日本馬が勝てなかった凱旋門賞は、過去6年で3歳馬が5勝。3歳牝馬が3勝。これだけ3歳牝馬が勝つのは主催者が3歳馬の斤量を軽く設定しているためです。「3歳馬や牝馬にそんなに勝たれては困る」と思えば斤量を重くすればいいだけの話です。

　今週末はエリザベス女王杯が行われます。エリザベス女王杯は「クラシックシーズンに賞金を稼げなかった牝馬に賞金を稼いでほしい」と主催者が用意したレースです。クラシックでは行われない2200メートルという半端な距離で行われるのも、クラシックでは適性が微妙に合わない馬が賞金を稼げるように意図されているのかもしれません。

　よって、当レースでは毎年のように「クラシックでは善戦止まりだった馬」「クラシックには間に合わなかった馬」が馬券になります。

　勝ち馬の血統もクラシックとは大きく異なる傾向を見せます。桜花賞、オークスとクラシックレースは、日本の主流血統サンデーサイレンス系が毎年のように上位を独占します。ところが、エリザベス女王杯では、過去5年の勝ち馬は全て「サンデーサイレンス系ではない」馬が父系の血統馬です。

　昨年は単勝23倍で勝利したレインボーダリアを本命にしましたが、同馬はクラシック（桜花賞、オークス）不出走馬。父はロベルト系（非サンデー系）。

　今年の出走予定馬ではトーセンアルニカの父がノーザンダンサー系のメイショウサムソン。牝系にダイナカール。ダイナカールの一族は天皇賞・秋を勝ったエアグルーヴ、当レースを勝利したアドマイヤグルーヴやカラ馬で1位入線したポルトフィーノを出しているように、当レースでも（いろいろな意味で）偉大な実績を残している一族です。

　デニムアンドルビーは父がディープインパクトで母父がミスプロ系。同様の配合パターンの馬が昨年も1、2着。クラシックは善戦止まりという戦歴もピッタリです。

　ところで、今週は京王杯2歳S、ファンタジーSと1400メートル重賞が2レース行われます。先週のスワンSでは本命のコパノリチャードが新刊の理論どおりに勝利して40万馬券も的中。1400メートル重賞はエリザベス女王杯よりも力が入ってます（笑）。

◆プロフィール　亀谷敬正（かめたに・たかまさ）　テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HP公開中。推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。近著「重賞アプローチ式 2013データブック」(サラブレBOOK)が好評発売中