疾風！ボートレース「多彩な技を駆使 平岡が波乱演出」

　大阪のベテラン・平岡重典の技は多彩。どこを走っても、水面に合わせたうまい走り方を披露する。この特徴は最近3年間の航跡にもはっきり表れていて、1着183本の決まり手は逃げ93本、まくり24本、まくり差し27本、差し22本、道中逆転など17本だった。逃げが5割、他の戦法がほぼ均等に20本内外を占める選手は決して多くない。

　平岡が全国で最も狭い戸田を走る場合、まくりかまくり差しの技が冴える。狭い水面を生かした猛ダッシュ一撃。その戦法が功を奏して、最近3年間にも戸田では23走して1着7本、2着3本。2連対率43.5％の好成績を残してきた。

　そして忘れてはならないのは、49歳のベテランとあって、平岡が強襲を決めると配当が高すぎるほど高くなることだ。例えば3月5日戸田第12R、4コースから断然人気の桐生順平らをまくり差したレースは、なんと3連単7万4660円の大波乱。昨年7月27日第9R、5コースから鮮やかに玄馬徹らをまくったレースも、3連単2万1380円の高配当だった。

　11月7日【木】～10日【日】日の「戸田一般戦」は石川真二、飯山泰、谷野錬志、佐藤翼らが出場する激戦の4日間シリーズ。平岡がバック水面に躍り出ると、またすごい配当が飛び出すだろう。

　なお、平岡の次走地は11月19日～24日の「尼崎一般戦」となっている。

◆ボートレース評論家・水上 周