[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正の一攫千金穴馬ドリル「“京都ダート1200メートル”は米国の名血を狙え」

　マイルCSは父ストームキャット系が強い。という話を書こうと思ったら、なんと父ストームキャット系の出走はなし。ならば、マイルCS後の最終レース「貴船S」の施行条件でもある京都ダート1200メートルを取り上げましょう。こちらのほうが馬券的には実になるネタが多いです。

（12年～13年11月3日まで）京都ダ1200メートルは145レース。最も産駒の勝ち星が多かったのは父サウスヴィグラス。単勝回収率は122％。複勝回収率は105％。単純に見つけたら買うだけでプラス収支になっていました。

　サウスヴィグラスの父でもあるフォーティナイナーを母父に持つ馬も当レースの期待値が高く、単勝回収率は180％。複勝回収率130％と大幅なプラス収支。京都ダ1200メートルはダートの本場、米国の名血（米国のリーディング上位を占める系統）を買うだけでプラスになるのです。

　当コースはシニスターミニスターをはじめとするエーピーインディ系種牡馬や、ボストンハーバー産駒も期待値が高いのですが、どの種牡馬も父系にシアトルスルー。アメリカで無敗の3冠を達成した馬で、シアトルスルー系の勝率は18％、複勝率37％。単勝回収率147％。複勝回収率は159％と大幅なプラス回収率です。

　そして、今年はマイルCSに出走馬がいない父ストームキャット系もアメリカの名血。当コースの複勝は34％。複勝回収率は146％。

　そういえば、先日、初心者（タレントの黒澤ゆりかさん）に血統を教える、という企画で、グリーンチャンネルの収録に参加したところ、ちょうど京都ダ1200メートルのレースが行われました（11月3日8R）。この時も「京都ダ1200メートルはストームキャット系が走るんですよ」と基本どおりの解説をしたら、ストームキャット系のヴィクタシアが単勝40倍で勝利。黒澤さんはこの単勝をみごとに1000円的中！（最初は100円ずつ馬券を買っていたのですが、8Rの前もストームキャット系で馬券を当てていたので、1000円にまでレートがアップしていたのです）。

　黒澤さんのようなストームキャットファンは、最終レースの貴船Sに熱い視線を注ぐことでしょう。

◆プロフィール　亀谷敬正（かめたに・たかまさ）　テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HP公開中。推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。近著「血統ビーム黄金ガイド」（ガイドワークス）が好評発売中