[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「穴候補はデニムアンドルビーの大駆け!」 ツイート 2013/11/21 世界的名馬の来日に胸をときめかせたのも今は昔。今年で33回目と、それなりに歴史を重ねてきたものの、このレースの存在意義が薄れてきていることを如実に感じる今年のジャパンカップになってしまった。 来日した外国馬はわずかに3頭。ギリギリ一流馬と呼べるのは凱旋門賞にも出走したジョシュアツリーぐらいのもので、シメノン、ドゥーナデンは格下のベテラン。3頭が3頭とも、1週前の時点でジョッキーさえ決まっていないというヤル気のなさはこれまで見たことがない。この2週間後に行われる香港の国際競走群に“客”を奪われている事態を、主催者は重く受け止めなければならない。 JCダートを右回りの阪神に持って行ったあたりから、外国馬(特にアメリカ)の関係者にその見識の薄さを見破られたのが原因と個人的に思っているが、施行時期の大胆な見直し等で巻き返しのチャンスはまだあるはず。来日馬がゼロになる前に、真剣に手を打つべきではないか。 天皇賞・秋でジャスタウェイに完敗を喫したジェンティルドンナの鞍上が岩田からライアン・ムーアに変更になった。昨年の年度代表馬が今年は3戦して未勝利。その責任を岩田騎手が1人で取らされた形だが、まあこれはどんな実績がある人でも結果が出なければそういうこともあろう。 しかし乗り替わるのは、新馬で乗ったデムーロでもなく、シンザン記念を勝たせたルメールでもないところがいかにもオーナー主導。最近の傾向を凝縮した現象と捉える人は筆者を含めて多い。 とはいえ、ムーアの腕は確か。招待馬ジョシュアツリーの前走勝ち、GIカナディアンインターナショナル(ウッドバイン競馬場)の鞍上にいたのがこの人で、それでも躊躇なく日本の女傑を選択したのだから、評価は上げることはあっても下げる必要などない。 ゴールドシップは、強さとモロさが同居している近走の内容。断然人気に支持されながら一度も先頭に立てずの5着敗退は深刻だが、冷静に振り返るとわずかにコンマ3秒差。自分の形にならなくても、最後はまた伸びていたのかと見直せる部分もある。今回のメンバーならやっぱり力量上位か。 武豊騎手はヒットザターゲットに騎乗。さすがにパンチ不足だが、本人は「よく見ればソコソコやれそうなメンバー」と、意外にヤル気だ。押さえには。 デニムアンドルビーが穴候補。成績下降気味の牝馬は買いにくいのだが、鞍上交代がいい意味で気分転換になれば大駆けする可能性はある。アンコイルドも、勝つまでは難しくても入着は必至。 タグ: アンコイルド,ゴールドシップ,ジェンティルドンナ,ジョシュアツリー,デニムアンドルビー,ヒットザターゲット,片山良三,競馬,週刊アサヒ芸能 2013年 11/28号 エリア選択 北海道 青森 岩手 宮城 秋田 山形 福島 茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 東京 神奈川 新潟 富山 石川 福井 山梨 長野 岐阜 静岡 愛知 三重 滋賀 京都 大阪 兵庫 奈良 和歌山 鳥取 島根 岡山 広島 山口 徳島 香川 愛媛 高知 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄 韓国 [沖縄県] [佐賀県] [北海道] [群馬県] [茨城県] [宮城県] [東京都] [香川県] [山梨県] [愛媛県]
世界的名馬の来日に胸をときめかせたのも今は昔。今年で33回目と、それなりに歴史を重ねてきたものの、このレースの存在意義が薄れてきていることを如実に感じる今年のジャパンカップになってしまった。
来日した外国馬はわずかに3頭。ギリギリ一流馬と呼べるのは凱旋門賞にも出走したジョシュアツリーぐらいのもので、シメノン、ドゥーナデンは格下のベテラン。3頭が3頭とも、1週前の時点でジョッキーさえ決まっていないというヤル気のなさはこれまで見たことがない。この2週間後に行われる香港の国際競走群に“客”を奪われている事態を、主催者は重く受け止めなければならない。
JCダートを右回りの阪神に持って行ったあたりから、外国馬(特にアメリカ)の関係者にその見識の薄さを見破られたのが原因と個人的に思っているが、施行時期の大胆な見直し等で巻き返しのチャンスはまだあるはず。来日馬がゼロになる前に、真剣に手を打つべきではないか。
天皇賞・秋でジャスタウェイに完敗を喫したジェンティルドンナの鞍上が岩田からライアン・ムーアに変更になった。昨年の年度代表馬が今年は3戦して未勝利。その責任を岩田騎手が1人で取らされた形だが、まあこれはどんな実績がある人でも結果が出なければそういうこともあろう。
しかし乗り替わるのは、新馬で乗ったデムーロでもなく、シンザン記念を勝たせたルメールでもないところがいかにもオーナー主導。最近の傾向を凝縮した現象と捉える人は筆者を含めて多い。
とはいえ、ムーアの腕は確か。招待馬ジョシュアツリーの前走勝ち、GIカナディアンインターナショナル(ウッドバイン競馬場)の鞍上にいたのがこの人で、それでも躊躇なく日本の女傑を選択したのだから、評価は上げることはあっても下げる必要などない。
ゴールドシップは、強さとモロさが同居している近走の内容。断然人気に支持されながら一度も先頭に立てずの5着敗退は深刻だが、冷静に振り返るとわずかにコンマ3秒差。自分の形にならなくても、最後はまた伸びていたのかと見直せる部分もある。今回のメンバーならやっぱり力量上位か。
武豊騎手はヒットザターゲットに騎乗。さすがにパンチ不足だが、本人は「よく見ればソコソコやれそうなメンバー」と、意外にヤル気だ。押さえには。
デニムアンドルビーが穴候補。成績下降気味の牝馬は買いにくいのだが、鞍上交代がいい意味で気分転換になれば大駆けする可能性はある。アンコイルドも、勝つまでは難しくても入着は必至。