美人妻が和歌山県警刑事の“陵辱取り調べ”を告訴(1)裏付けのない屈辱的な取り調べが…

美人妻が和歌山県警刑事の“陵辱取り調べ”を告訴(1)裏付けのない屈辱的な取り調べが…

2013/11/26

美人妻が和歌山県警刑事の“陵辱取り調べ”を告訴(1)裏付けのない屈辱的な取り調べが…

 和歌山県警が捜査参考人として呼んだ女性の取り調べで卑猥な質問を執拗に繰り返した。そのことで女性は健康を害し、県警を訴えたのだ。

「聴取から1年半ほどたったが、一日たりとも苦しみを忘れられず、日々涙を流している。卑猥な質問を執拗に浴びせられ、辱められた」

 大阪地裁で、弁護士が被害者女性の悲痛な思いを読み上げたのは今年7月8日のことだった。ある社会部記者が語る。

「きっかけは、11年11月まで遡ります。原告女性A子さんの内縁の夫で会社役員の男性(48)=当時=が行きつけの和歌山市内のラウンジで飲んでいました。閉店後、知人男性とホステス2名を連れ立って、会社の事務所として利用しているマンションに移動しました。そこで、彼はホステスの体を着衣の上から触ったのです。年が明けた12年1月、和歌山西署は強制わいせつ容疑で内縁の夫を逮捕しました。男性はリフォーム会社や不動産業などを行い、やり手の経営者として知られ、経済関係のテレビ番組にも出演していたようです」

 内縁の夫は、一貫して容疑を否認。2日後の27日、和歌山西署は、30代前半の美人妻A子さんに、

「すぐに来てほしい」

 と言い、“参考人”として呼び出したのだ。元神奈川県警国際捜査課で警察評論家の小川泰平氏がA子さん出頭の理由を説明する。

「強制わいせつや痴漢など、妻帯者が性犯罪をした場合、例えば容疑者が『夫婦生活がなくて妻が応じてくれない』という話をした時に、奥さんに事実関係の『裏付け』のため、出頭を求めることがあります」

 しかし、A子さんを待ち受けていたのは、「裏付け」とはとても思えない屈辱的な取り調べだった。署に行くと、彼女は入り口が薄いカーテンで仕切られた、約3畳の刑事第一課の取調室に通された。若い男性刑事と2人きりになり、A子さんは刑事からこう告げられたという。

「供述調書は刑事や裁判官が見て、『旦那さんがこんなことをしていない人』と知ってもらうために大事」

 威圧的な態度にA子さんは質問に全て答えなければ、夫に不利になると思ったという。

 最初のうちは、事件当時の状況、夫が帰宅した時の様子、ふだんの酒の量、酔った時の状況などを聞かれ、A子さんは素直に答えていた。取り調べから1時間後、内縁の夫への差し入れ手続きを行うため、いったん席を外したA子さんだが、聴取が再開して程なく、担当刑事が豹変したのだった。