[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正の一攫千金穴馬ドリル「3歳“ゼンノロブロイ産駒”に注目」

　昨年末の有馬記念はステイゴールド産駒が1、3着。ハーツクライ産駒が2着。ステイゴールドは、昨年中山芝2500メートルで最も馬券になった馬を出した種牡馬。ハーツクライはステイゴールドの次に馬券になる馬を出した種牡馬。ベタに当コースで強い種牡馬を買えば結果的には当たる馬券ですが、ボクはみごとにハズしました。

　血統は馬柱ではわからない才能を持った馬。つまり穴馬券を狙って取ることに意味があります。こんな安い配当はいりません。

　なーんて、ハズしておきながら強がりを言えるのも、有馬の前日のラジオNIKKEI杯を本命、対抗の大本線で馬連104倍、馬単255倍を的中したからです。

　当日までの阪神芝2000メートル以上（内回り）は、ゼンノロブロイとハーツクライがそれぞれ3頭ずつと、最多の馬券対象馬を出した種牡馬。複勝率も60％と的中率、期待値ともに優秀な成績を残していました。

　そして、ラジオNIKKEI杯は、ハーツクライ産駒のワンアンドオンリーとゼンノロブロイ産駒のアズマシャトルが1、2着。「今の馬場、コースに強い種牡馬を買うだけ」のベタな戦法で馬単、馬連万馬券を大本線で取ることができるわけです。

　アズマシャトルを評価したのは、先に書いたように今の馬場が合っていることに加え、強調材料がもう一つありました。

　昨年の2歳馬の勝ち星（芝）ランキングは、ディープインパクト産駒が当然1位ですが、2位はゼンノロブロイ。ディープの次に勝ち星を稼いでいるのです。昨年、ゼンノロブロイ産駒が走っているのは、繁殖牝馬の粒がそろっているから。アズマシャトルも近親に牝馬3冠を達成したスティルインラヴ。オークス馬のローブデコルテがいる良血牝馬です（だからこそ評価したのですが）。

　2011年生産（今年の3歳世代）のゼンノロブロイ産駒狙いは馬券的にも有効で、5─9人気の中穴馬は、単勝回収率141％。複勝回収率は119％。ラジオNIKKEI杯2着のアズマシャトルも8人気。昨年12月8日中山6Rの新馬戦では、2頭しか出走していなかったゼンノロブロイ産駒が1、2着。馬連は303倍でした。

　これから盛り上がってくるクラシック戦線でも、ゼンノロブロイ産駒は要注目です。

◆プロフィール　亀谷敬正（かめたに・たかまさ）　テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HP公開中。推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。近著「血統ビーム黄金ガイド」（ガイドワークス）が好評発売中。