[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「ドナウブルーが引退レースを飾る」

[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「ドナウブルーが引退レースを飾る」

2014/01/23

[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「ドナウブルーが引退レースを飾る」

 ほとんどの共同馬主クラブは、募集した牝馬の引退時期をあらかじめ規約で定めている。各クラブで若干の違いはあるものの、だいたいは6歳の春先まで。晩成型が本格化していよいよ稼ぎ始めている時期だとしても、生産者は帰って来いと請求することができる。繁殖牝馬としての次の仕事が待っているからだ。

 そんな時期になったドナウブルーは、ここが恐らく最後のレース。重賞戦線で安定した成績を収めているだけにもったいないが、何しろこの馬はジェンティルドンナの全姉。このおなかから生まれる馬は億単位の評価をされてもおかしくないわけで、牧場としてはできるだけ早く種付けしたい。競走馬としての最後のご奉公を1着で決めてこいという気持ちだろう。鞍上は2年連続リーディングの福永。間違いなく勝負気配だ。

 ノーブルジュエリーも同じくクラブ法人の6歳牝馬。この馬こそ晩成型で、これから稼ぎそうな気がするわけだが、貴重な血の持ち主だけに引退は確実。こちらもルメールを鞍上に据えて、ステークスウィナーとしての繁殖入りを目指している。ドナウブルーに匹敵する濃厚な勝負気配を醸し出している。

 武豊騎手はクラウンロゼとの初コンビが予定されていたが、エアジェルブロワがここに参戦することになって、前走で勝利をあげたこちらを選択した。まだ準オープンだが、どうやら除外なく出走できる見込み。速い時計があり、相手なりに走れる馬だけに、勝負になる計算が立つ。

 須貝厩舎からはローブティサージュ、コレクターアイテムの2頭が参戦。どちらも迷路に入ってしまったかのような近況だが、このメンバーなら何とかなっておかしくない。

 京都金杯勝利で今年も好スタートを切った浜中騎手はウリウリで一発を狙う。まだ準オープンの身の上だが、牝馬は実績より調子。上昇馬の勢いは特に牝馬限定戦では過小評価するわけにはいかない。

 他にも、ノボリディアーナ、プリンセスジャック、コスモネモシンなど、くせ者がたくさん。人気が割れて、高配当必至の情勢だ。