[伊吹雅也の競馬予想ブログ]伊吹雅也の2億円馬券研究所「コース適性でロゴタイプ浮上」

　今週末3月2日のWIN5は終盤で大きな波乱が起きるかもしれません。

　WIN【4】の阪急杯はフレッシュな馬を重視したいレース。高齢馬や出走数の多い馬が苦戦しています。また、08年以降はJRA重賞で連対経験のない馬が〈1-1-2-35〉、中山芝か阪神芝、かつ1000万下から上のクラスのレースで連対経験のない馬が〈0-1-3-26〉。重賞で好走してきた馬や、ゴール前の直線に急坂があるコースを得意としている馬に注目すべきでしょう。

　狙ってみたいのは5歳で阪神芝にも実績があるエピセアローム、コパノリチャード、サンレイレーザーあたり。キャリア豊富な高齢馬や京都芝向きの馬が人気を集めそうな分、配当的な妙味もありそうです。

　WIN【5】の中山記念はコース適性が最大のポイント。04年以降は中山芝の重賞で連対経験のない馬が〈1-5-4-72〉、中山芝の重賞、オープン特別、1600万下で優勝経験のない馬が〈1-4-5-55〉と、それぞれあまり勝ち切れていません。また、前年や年明けのJRA重賞で好走経験がない馬も苦戦していました。

　注目は中山芝でGIを2勝しているロゴタイプ。ここ2戦はコースが合っていなかった印象ですし、休養明けを苦にするタイプではないと思います。あとは連覇がかかるナカヤマナイトも楽しみ。昨年の中山記念後に出走した6戦はいずれもコース適性に不安があったので度外視可能。昨年のダービー卿CTを制したトウケイヘイローも、このコースが向きそうです。

　一方、GIウイナーのアユサンやジャスタウェイ、4連勝中と勢いに乗るアルキメデスは、いかにも中山芝を苦にしそうなタイプ。思い切って評価を下げるべきではないでしょうか。

◆プロフィール　伊吹雅也（いぶき・まさや）　「JRAホームページ」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。最新刊「門外不出！　投票データから分かった！　WIN5の鋭い買い方」（東邦出版）が好評発売中。