[伊吹雅也の競馬予想ブログ]伊吹雅也の2億円馬券研究所「1～6枠ならアグネスワルツ」

　今週末3月16日のWIN5対象レースは、どれもメンバー構成や展開一つで大きな波乱を期待できるのではないかと思います。

　WIN【4】のフィリーズレビューは臨戦過程を重視したいレース。07年以降は前走で芝1600メートルのレースを使っていた馬が優勢です。

　ただし、歴代の優勝馬を振り返ってみると、マイルがベストというタイプは少数派。阪神芝1400メートル向きで桜花賞に向けてマイルも試してきた馬が狙い目と言えるでしょう。

　なお、前走がJRAのレースだった馬のうち、その前走が新馬か未勝利だった馬や、前走が500万下、かつ2着以下だった馬は好走例なし。前走が500万下、かつ1着、かつ2位入線馬とのタイム差が0.2秒未満だった馬も〈0-1-2-13〉と苦戦していました。

　人気を集めそうな馬の中ではベルカントが比較的信頼できそう。距離短縮はプラスだと思います。阪神芝1400メートルが合いそうなグランシェリーやリアルヴィーナスも楽しみです。

　WIN【5】の中山牝馬Sは波乱続きの一戦。阪神で施行された11年を含め、07年以降は単勝3番人気以内の馬が〈0-2-2-17〉と期待を裏切り続けてきました。

　07年以降、かつ中山で施行された年の傾向を見ると、4歳の馬は〈0-2-0-33〉。人気でも疑うべきでしょう。一方、5歳以上だった馬のうち、JRAの中央場所、かつ芝1400～2000メートルの重賞で3着以内となった経験がある馬は〈6-3-3-20〉と堅実です。

　注目は7歳のアグネスワルツ。ここ2戦が好内容でしたし、ゴール前の直線に急坂があるコースを苦にするタイプではありません。あとは枠番別成績の傾向を加味しつつ、可能なかぎり手広く押さえたいと思います。

◆プロフィール　伊吹雅也（いぶき・まさや）　「JRAホームページ」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。最新刊「門外不出！　投票データから分かった！　WIN5の鋭い買い方」（東邦出版）が好評発売中。