真木よう子 バストも露な自慰行為が話題になったあの映画を再検証(1) ツイート 2014/03/25 今、最もエロチシズムを感じさせる女優は真木よう子だろう。いや、妖艶なだけでなく、日本アカデミー賞でダブル女優賞に輝き、名実ともに頂点に立った。そんな真木の原点であり、最大級の衝撃を残した幻の傑作を、ここに再検証してみたい。 あの大竹しのぶ以来である。3月7日に行われた「第37回・日本アカデミー賞」で、真木よう子(31)は「そして父になる」(ギャガ)で最優秀助演女優賞、「さよなら渓谷」(ファントム・フィルム)で最優秀主演女優賞の2冠という史上2人目の快挙を達成。 「すごく心地いい重さです。手がプルプルしてます。何で両方獲れたのか‥‥『あらためて頑張れよ』と言われた気がしましたね」 2つのトロフィーを手に、真木は壇上で殊勝に答えている。栄誉を浴びた主演作の「さよなら渓谷」を、“映画は女優で観る”をモットーとする映画評論家・秋本鉄次氏が分析する。 「冒頭から夫とのカラミのシーンが出てくる。山間の町の古い建物の一室で、昼間っから男女の抜き差しならない感じが出ている。畳のすえた匂いとか、汗が噴き出す音まで伝わってきますね」 真木は全裸にこそなっていないものの、舌を貪り合う激しいキスや、馬乗りになって結合した腰を揺さぶるシーンなど、息を飲む迫力である。秋本氏は全裸ではなくとも「真木の肉体の勝利」と絶賛する。 同じく映画批評家の前田有一氏も、真木のカラダに魅せられた。 「セックスが終わって立ち上がった時に、背中越しではあるけど、横にこぼれた乳房のド迫力。細身ながら爆乳の真木でなければ見せられないシーンですね」 推定90センチのGカップとされるメロン乳に目をみはる。意外にも真木が映画で主演を張るのは7年ぶり2作目のこと。それでありながら賞に輝いたのはみごとだが、感慨深げに、前田氏は時間を遡る。 「真木が女として最も美しかったのは、7年前の初主演作でしょう」 06年に公開され、唯一、乳首をさらした「ベロニカは死ぬことにした」(角川映画)のことである。同作の完成試写の場で、真木はこんな名言を残している。 「私のヌード目的でもいいから、多くの人に観てもらいたい!」 前出の秋本氏は、公開当時の評判を記憶している。 「どちらかといえば、地味な規模で公開された映画でしたが、観た人たちの間で『すごい、すごい!』と噂が広まっていった。まだネームバリューは低い女優だったけど、あれで大きく注目されるようになりましたね」 当時の真木は「パッチギ!」(05年、シネカノン)での好演などはあったが、まだ知る人ぞ知る存在。この「ベロニカ──」を撮ったあとに山路ふみ子映画賞で新人女優賞を獲得した「ゆれる」(06年、シネカノン)や、プレミアがついた「月刊真木よう子」(07年、新潮社)と続き、まさしく“転機”となった一作だ。 映画パーソナリティのコトブキツカサ氏は、役柄と真木が完全に一致したと分析する。 「仲代達矢とケンカして『無名塾』を飛び出したり、男兄弟に囲まれて空手を習っていたという男性的な部分がある一方で、誰よりも肉感的な女性の一面を持ち合わせている。そんなアンバランスさが、不安定な状態のヒロインに合っていた」 三者が「真木よう子に尽きる」という「ベロニカ──」は、いかなる衝撃作だったのか。 タグ: さよなら渓谷,真木よう子,週刊アサヒ芸能 2014年 3/27号,そして父になる,パッチギ,ベロニカは死ぬことにした,日本アカデミー賞 エリア選択 北海道 青森 岩手 宮城 秋田 山形 福島 茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 東京 神奈川 新潟 富山 石川 福井 山梨 長野 岐阜 静岡 愛知 三重 滋賀 京都 大阪 兵庫 奈良 和歌山 鳥取 島根 岡山 広島 山口 徳島 香川 愛媛 高知 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄 韓国 [東京都] [東京都] [岐阜県] [山形県] [徳島県] [宮城県] [山梨県] [愛媛県] [奈良県] [徳島県]
今、最もエロチシズムを感じさせる女優は真木よう子だろう。いや、妖艶なだけでなく、日本アカデミー賞でダブル女優賞に輝き、名実ともに頂点に立った。そんな真木の原点であり、最大級の衝撃を残した幻の傑作を、ここに再検証してみたい。
あの大竹しのぶ以来である。3月7日に行われた「第37回・日本アカデミー賞」で、真木よう子(31)は「そして父になる」(ギャガ)で最優秀助演女優賞、「さよなら渓谷」(ファントム・フィルム)で最優秀主演女優賞の2冠という史上2人目の快挙を達成。
「すごく心地いい重さです。手がプルプルしてます。何で両方獲れたのか‥‥『あらためて頑張れよ』と言われた気がしましたね」
2つのトロフィーを手に、真木は壇上で殊勝に答えている。栄誉を浴びた主演作の「さよなら渓谷」を、“映画は女優で観る”をモットーとする映画評論家・秋本鉄次氏が分析する。
「冒頭から夫とのカラミのシーンが出てくる。山間の町の古い建物の一室で、昼間っから男女の抜き差しならない感じが出ている。畳のすえた匂いとか、汗が噴き出す音まで伝わってきますね」
真木は全裸にこそなっていないものの、舌を貪り合う激しいキスや、馬乗りになって結合した腰を揺さぶるシーンなど、息を飲む迫力である。秋本氏は全裸ではなくとも「真木の肉体の勝利」と絶賛する。
同じく映画批評家の前田有一氏も、真木のカラダに魅せられた。
「セックスが終わって立ち上がった時に、背中越しではあるけど、横にこぼれた乳房のド迫力。細身ながら爆乳の真木でなければ見せられないシーンですね」
推定90センチのGカップとされるメロン乳に目をみはる。意外にも真木が映画で主演を張るのは7年ぶり2作目のこと。それでありながら賞に輝いたのはみごとだが、感慨深げに、前田氏は時間を遡る。
「真木が女として最も美しかったのは、7年前の初主演作でしょう」
06年に公開され、唯一、乳首をさらした「ベロニカは死ぬことにした」(角川映画)のことである。同作の完成試写の場で、真木はこんな名言を残している。
「私のヌード目的でもいいから、多くの人に観てもらいたい!」
前出の秋本氏は、公開当時の評判を記憶している。
「どちらかといえば、地味な規模で公開された映画でしたが、観た人たちの間で『すごい、すごい!』と噂が広まっていった。まだネームバリューは低い女優だったけど、あれで大きく注目されるようになりましたね」
当時の真木は「パッチギ!」(05年、シネカノン)での好演などはあったが、まだ知る人ぞ知る存在。この「ベロニカ──」を撮ったあとに山路ふみ子映画賞で新人女優賞を獲得した「ゆれる」(06年、シネカノン)や、プレミアがついた「月刊真木よう子」(07年、新潮社)と続き、まさしく“転機”となった一作だ。
映画パーソナリティのコトブキツカサ氏は、役柄と真木が完全に一致したと分析する。
「仲代達矢とケンカして『無名塾』を飛び出したり、男兄弟に囲まれて空手を習っていたという男性的な部分がある一方で、誰よりも肉感的な女性の一面を持ち合わせている。そんなアンバランスさが、不安定な状態のヒロインに合っていた」
三者が「真木よう子に尽きる」という「ベロニカ──」は、いかなる衝撃作だったのか。