[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「レッドオーヴァルから手広く」

[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「レッドオーヴァルから手広く」

2014/03/27

[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「レッドオーヴァルから手広く」

 公営ギャンブルのテラ銭は25%、という数字はギャンブラーの常識。決して小さくないハンデだが、それを乗り越えてでも自分だけは儲けてやるぞという気概を持って競馬場の門をくぐるわけだ。世界的に見てもこの控除率は妥当なところで、開催側の経費(賞金や人件費など、目に見えないさまざまなお金がかかっている)を考えればしかたがないラインと思う。

 宝くじの55%、totoの50%と比較すれば、「自力で何とかなる」と考えてもドン・キホーテとは言われないレベルだろう。

 強敵は、導入の噂が断続的に出てきているカジノだ。この控除率は比較にならないほど低く、海外で圧倒的な人気があるのも当然。例えばルーレットなら、1から36までの目と、0、00の38通りの可能性に、配当率は36倍均一。つまり5.3%ほどの控除率しか取っていないのだ。

 それでもやり続ければ確実に負けるわけで、競馬にしかない文化的な存在理由を考慮すれば、単純比較でネガティブになる必要はないとも思うのだが。

 そんな中で法律が変更されて、控除率が20%から30%の範囲内で自由ということになった。さっそく食いついたのがオートレースで、この業界はテラ銭が最大の30%。主催者側の利益率は一時的に上がったはずだが、長期的にはどうなのだろうか。知り合いにオートレースファンがいないので声が聞こえてこないが、「オートレースは配当が悪いよ」と言われたら、新規のファンは寄りついてこないのではないか。

 JRAは、馬券の種類別で控除率を上下する策に出てきた。最も人気の高い3連単で27.5%、単勝、複勝は20%。馬連、馬単はその中間という配置だ。実施は6月7日から。これはなかなかに賢いやり方で、成り行きに注目したい。

 さて、GIとは思えないほどの薄いメンバーになった高松宮記念。ロードカナロアの穴を埋める存在が出現するまでには時間がかかりそうだ。

 というわけで、人気サイドから買うのはリスクが大きすぎる。桜花賞2着の実績のわりに人気がないレッドオーヴァルから手広く。この春、確変状態に入っている川田騎乗というのも心強い。