[伊吹雅也の競馬予想ブログ]伊吹雅也の2億円馬券研究所「“外枠の差し馬”が穴をあける」

　今週3月30日のWIN5は終盤の2重賞で大きな波乱があるかもしれません。

　WIN【4】のマーチSは、4歳の馬が人気を裏切りがち。インカンテーション、エーシンゴールド、クリソライト、ジェベルムーサらが早い段階から出走を予定していたものの、例年の傾向からは過信禁物です。

　ちなみに、04年以降、かつ中山で施行された年のマーチSは、父か母の父にロベルト系種牡馬を持つ馬が〈6-5-1-17〉と堅実。昨年も該当馬がワンツーフィニッシュを決めました。父名欄や母の父名欄でシンボリクリスエス、ブライアンズタイム、マヤノトップガンらの名前を見かけたら、ぜひ注目してみてください。

　WIN【5】の高松宮記念は傾向を考えると、枠順と脚質が1つのポイントになりそう。今年の2回中京芝1200メートルも、開幕週からいきなり外枠の差し馬が大穴をあけています。

　レースの傾向として強調したいのは実績馬が強い点。阪神で施行された11年、中京がリニューアルする前の10年以前を含め、JRAGIで3着以内となった経験がない馬は08年以降〈0-0-5-64〉と苦戦していました。なお、このうち同年か前年に芝1400メートル以下のJRA重賞で連対経験がない馬は〈0-0-0-28〉と好走例すらありません。

　注目はレッドオーヴァル。昨年の桜花賞で2着に健闘した馬ですし、前走の阪急杯（3着）も休養明けだったことを考えれば悪くない内容。中京芝1200メートルのコース形態も合いそうなタイプです。

　その他の出走予定馬は一長一短ですが、昨年の3着馬ハクサンムーン、2連勝中のストレイトガールあたりは不安要素を差し引いても楽しみな存在。いずれにせよ、手広く押さえるに越したことはないでしょう。

◆プロフィール　伊吹雅也（いぶき・まさや）　「JRAホームページ」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。最新刊「門外不出！　投票データから分かった！　WIN5の鋭い買い方」（東邦出版）が好評発売中。