[伊吹雅也の競馬予想ブログ]伊吹雅也の2億円馬券研究所「『波乱濃厚』な皐月賞は手広く」

約2カ月にわたって開催されてきた2～3回中山と1～2回阪神もいよいよラストウイークとなります。

WIN【2】のオルフェーヴルCは、実績馬の評価を下げたいところ。また、07～13年の京葉Sは前走が平地競走、かつ前走で4角3番手以内だった馬も〈0 0 2 23〉と苦戦していました。

WIN【5】の皐月賞はコース適性がポイント。05年以降、かつ中山で施行された年に限ると、中山芝や阪神芝内回りの重賞で3着以内となった経験のない馬は優勝例がありません。なお、この条件を満たさずに3着以内となった4頭は、いずれもトライアル競走の若葉Sで2着以内に好走していた馬です。これらの条件を満たさないイスラボニータ、トーセンスターダム、バンドワゴン、ベルキャニオンらは過信禁物でしょう。

同じ年について前走の着順別成績を見ると、前走で2着以下に敗れていた馬は〈1 7 4 85〉。このうち、前走が2000メートル未満のレースだった馬は〈0 2 1 51〉とさらに苦戦しています。ス
プリングSを勝ち切れなかったアジアエクスプレス、クラリティシチーらも評価を下げたいところです。

また、父にミスタープロスペクター系種牡馬を持つ馬は〈0 0 2 18〉。アドマイヤドン産駒のアドマイヤデウス、キングカメハメハ産駒のトゥザワールドあたりも信頼できません。

以上の傾向から浮上してくるのは弥生賞2着のワンアンドオンリー、若葉S2着のウインフルブルーム、そしてスプリングS優勝馬のロサギガンティア。どの馬もそれほど人気はないと思いますが、WIN5で狙う価値は十分にあると思います。WIN【1】～【4】が心細い頭数になるリスクを背負
ってでも、波乱を信じて手広く構えるつもりです。

◆プロフィール 伊吹雅也（いぶき・まさや） 「JRAホームページ」「グリーンチャンネル」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。新刊「本当に儲かる騎手データブック 馬券の勝ち組は騎手を野次らない」（ガイドワークス）が発売中。