[伊吹雅也の競馬予想ブログ]伊吹雅也の2億円馬券研究所「ここ目標のラブイズブーシェ◎」

今週末8月24日は重賞の2鞍で波乱が起きるのではないかと思います。

WIN【3】の札幌記念は、別表でも指摘したように芝2000メートル以上のJRA重賞で優勝経験のある馬が中心。基本的には実績や中長距離適性を重視したいレースです。ただし、08年以降はJRAG1で連対経験のある馬が〈0 4 2 12〉と勝ち切れておらず、昨年は該当馬6頭が全て4着以下に敗れてしまいました。

また、同年にJRAG1で8着以内となった経験がある馬も〈1 1 0 13〉と安定感を欠いています。上半期や下半期のビッグレースに照準を合わせている馬よりも、この札幌記念が当面の目標という立場の馬を重視すべきかもしれません。

狙ってみたいのはラブイズブーシェ。前走が好内容でしたし、ここを勝てばサマー2000シリーズチャンピオンの座に王手がかかるという立場ですから、引き続き注目したいところです。あとは前走で重賞ウイナーの仲間入りを果たしたエアソミュールにもチャンスがありそう。08年と11年にジャングルポケット産駒が勝っていることからも、札幌で施行される今年は期待できると思います。

WIN【4】の北九州記念はここ5年連続で単勝オッズ10倍以上の伏兵が制している一戦。差し馬が波乱を演出してきました。ただし、同年にJRA重賞かオープン特別で5着以内となった経験がない馬は09年以降〈0 2 0 31〉。大敗続きの馬や条件クラスのレースにしか実績のない馬までマークする必要はないでしょう。

これらの条件を満たす馬は何頭かいますが、負担重量が55.5キロ以上だった馬は09年以降〈0 0 3 16〉と連対例なし。実績を考えるとニンジャ、プレイズエターナル、リトルゲルダあたりがおもしろそうです。

◆プロフィール 伊吹雅也（いぶき・まさや） 「JRAホームページ」「グリーンチャンネル」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。新刊「一口馬主の愉しみ（競馬道Online新書）」（スタンダードマガジン）が好評発売中。