[伊吹雅也の競馬予想ブログ]伊吹雅也の2億円馬券研究所「配当妙味レッドオーヴァル本命」

レース傾向の分析を予想の基本としている私は、今週末の2重賞に対照的なイメージを持っています。

しぼりやすいのはWIN【3】のキーンランドC。10年以降は前走で4着以下に敗れていた馬が〈0 1 2 35〉と苦戦していますし、前走がJRA、かつ前走で出走メンバー中6位以下の上がり3ハロンタイムに終わった馬も〈0 2 2 30〉と勝ち切れていません。また、北海道での実績も問われるレースです。

先週の時点で出否が微妙のガルボを除くと、これらの傾向をキレイに満たしているのはレッドオーヴァルくらい。函館スプリントS2着の実績があるローブティサージュも、ほぼ満たしていると見ていいでしょう。スプリント戦線の重賞ウイナーたちに注目が集まるようなら、配当的な妙味もあると思います。

一方、WIN【5】の新潟2歳Sはわかりやすいレース傾向がさほど多くありません。それでも、09年以降は前走から中2週以内の馬が〈0 0 0 26〉、前走で1600メートル超のレースに出走していた馬が〈0 0 0 12〉。これらの条件に引っ掛からない馬の中から、参考にしぼり込んでいきたいところです。

注目はディアコンチェルト、ナヴィオン、ブリクストの3頭。いずれも芝1400～1600メートルの前走を快勝していますし、それぞれ上がり3ハロンタイムも出走メンバー中1位でした。先行馬向きの展開を差し切ったブリクストは特に期待できると思います。

しかし、チャンスがありそうな馬は他にもたくさんいますから無理にしぼるのは危険。可能なかぎり手広く押さえるべきでしょう。

WIN【4】の小倉日経OPは、マイル向きの馬が優勢。特に京都芝・外1600メートルで優勝経験のある馬が堅実です。

◆プロフィール 伊吹雅也（いぶき・まさや） 「JRAホームページ」「グリーンチャンネル」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。新刊「一口馬主の愉しみ（競馬道Online新書）」（スタンダードマガジン）が好評発売中。