[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「ジャスタウェイ絶好の頭勝負」

[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「ジャスタウェイ絶好の頭勝負」

2014/12/25

[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「ジャスタウェイ絶好の頭勝負」

今年から新設された、有馬記念の特別出走奨励金。ファン投票上位馬に対して、出走するだけで馬主の手に渡る破格の手当を用意して、メンバーの充実を狙ったのだ。1位のゴールドシップ、2位のジェンティルドンナにそれぞれ2000万円。5位のジャスタウェイに1000万円。6位フェノーメノ、7位ワンアンドオンリー、8位エピファネイアにはそれぞれ500万円が交付されるのだ。昨年までなら、どの馬も一律で42万7000円。これは出してみたくなる大きなボーナスだ。

3位ハープスター、4位イスラボニータ、9位スピルバーグ、10位トーホウジャッカルは欠場となったが、大盤ぶるまいはまずまずの成果をあげたと言っていいのかもしれない。

怪しげな組織票がまとまっておかしな順位になる心配もあったわけだが、それもどうやら杞憂に終わった。となると、ファン投票の票数がもの足りないと感じてしまう。1位でもわずかに6万6000票余り。競馬ファンの数からいえば、この票数はあまりにも少ない。もっともっと魅力ある投票にするくふうが求められている。

このレースで引退が決まっているのが、ジェンティルドンナとジャスタウェイだ。前者は牝馬でもあり、繁殖としての価値はすでに頂上に近いところまでたどりついているが、ジャスタウェイの場合は、この有馬記念での成績が種牡馬評価に大きく響くという事情がある。そして鞍上福永は、お手馬エピファネイアを手放したとたんに、外国人の鞍上でジャパンカップを4馬身差の快勝。ここは、人馬ともに絶対に勝ちたい大一番に違いない。

本質的に距離は守備範囲を超えていると思うのだが、展開を読めば、ここはスローペースの瞬発力勝負になりそう。となれば、世界一の切れ味が黙ってはいない。絶好の頭勝負のチャンスだ。

ファン投票1位のゴールドシップだが、どうも上位争いするイメージが湧かない。ジェンティルドンナも前走がほぼピークだっただけに上積みは見込めない。

相手は、実は中山もこなせるワンアンドオンリー、そして川田しだいではあるがエピファネイアだ。

充実著しいラストインパクト、中山は走るフェノーメノ、武豊が最後の切れ味に賭けるトーセンラーにも注意を。