[伊吹雅也の競馬予想ブログ]伊吹雅也の2億円馬券研究所「前走7着ゴールドシップは軽視」

[伊吹雅也の競馬予想ブログ]伊吹雅也の2億円馬券研究所「前走7着ゴールドシップは軽視」

2015/03/19

[伊吹雅也の競馬予想ブログ]伊吹雅也の2億円馬券研究所「前走7着ゴールドシップは軽視」

今週末3月22日の2重賞は、どちらも10年近く前から好走馬の傾向が変わっていない珍しいレースです。

WIN【4】の阪神大賞典は高齢馬が信頼できない一戦。前年以前の阪神大賞典で好走していた馬を除くと6歳以上の馬は苦戦しています。なお、6歳以上だった馬のうち、JRA、かつ芝3000メートル以上の重賞で3着以内となった経験がない馬は、06年以降〈0 0 1 25〉と連対例すらありません。

一方、5歳以下の馬は06年以降〈6 7 5 26〉とかなり堅実。このうち、前走の着順が4着以内だった馬は〈6 6 4 14〉、JRA、かつ芝3000メートル以上の重賞で3着以内となった経験がある馬は〈5 5 4 8〉と、それぞれ半数以上の馬が好走を果たしていました。

注目はやはりトーホウジャッカル。5歳以下で芝3000メートル以上のレースに実績があるのはこの馬くらいです。もちろん、2連覇中のゴールドシップも侮れませんが、6歳以上、かつ前走の着順が6着以下だった馬は06年以降〈0 2 2 31〉と優勝例なし。他のレースがあまりしぼれず、予算に余裕がない状況であれば、軽視してもいいと思います。

WIN【5】のスプリングSは距離適性がポイント。05年以降の傾向を見ると、JRA、かつ芝1800メートルのレースで4着以内となった経験がない馬は〈0 3 2 69〉と勝ち切れていませんでした。また、前走の4角を9番手以下で通過した馬も〈0 0 0 26〉と好走例なし。実績上位のダノンプラチナ、ベルーフ、ミュゼスルタンは、いずれもこの2条件をクリアしていません。

素直に考えれば共同通信杯を勝ったリアルスティールですが、2連勝中のキタサンブラックや距離短縮がプラスに働きそうなブラックバゴも楽しみ。できれば手を広げたいところです。


◆プロフィール 伊吹雅也(いぶき・まさや)「JRAホームページ」「グリーンチャンネル」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。新刊「ウルトラ回収率2015-2016」(ガイドワークス)が好評発売中。