[伊吹雅也の競馬予想ブログ]伊吹雅也の2億円馬券研究所「WIN(4)はヒストリカル最有力」

今週は開催替わりで春のG1シリーズもひと休み。天皇賞（春）や日本ダービーなどのビッグレースに向け、まずは様子を見ようと考えている方が多いかもしれません。

ただ、開幕週から積極的に穴を狙っていけそうなコースもありますし、日曜には個性的な傾向のある重賞が組まれていますから、私個人としては楽しみです。

WIN(4)の読売マイラーズCは、別表でも指摘したようにコース適性を重視したい一戦。07～11年は阪神芝・外1600メートル、12年以降は京都芝・外1600メートルで開催されているものの、この傾向はコースが替わっても引き継がれています。

なお、07年以降の優勝馬8頭は、いずれも京都芝外回りか阪神芝外回り、かつ1400～1800メートルの重賞で優勝経験のある馬でした。早くから出走を予定している馬のうち、この条件をクリアしているのはエキストラエンド、クラレント、ダノンシャーク、ヒストリカルあたり。これに準ずる成績と言えるのもフィエロくらいでしょう。

ちなみに、前走1600メートル未満だった馬は07年以降〈0 0 1 16〉、前走がダービー卿CTだった馬は07年以降〈0 1 0 19〉。これらの傾向も重視するとヒストリカルが最有力です。

WIN(5)のフローラSは脚質がポイント。前走の上がり3ハロンタイムが出走メンバー中3位以下だった馬は11年以降〈0 1 2 46〉と勝ち切れていません。傾向からも先行馬は評価を下げるべきだと思います。また、前走がJRAの重賞かオープン特別だった馬も11年以降〈0 1 1 32〉と人気を裏切りがちでした。

注目はミモザ賞で後方から追い込んだリアンドジュエリー、ロックキャンディ。過去5戦全てで出走メンバー中2位以内の上がり3ハロンタイムをマークしたマキシマムドパリも楽しみです。

◆プロフィール 伊吹雅也（いぶき・まさや）「JRAホームページ」「グリーンチャンネル」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。新刊「ウルトラ回収率2015－2016」（ガイドワークス）が好評発売中。